看護師異動先で馴染めない!居場所を作る方法とは?
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看護師にとってある程度経験すると異動を受けることがあります。

しかし、看護師の異動もポジティブなものばかりではありません。

ネガティブなものもありますから、困る、嫌だという看護師も多々います。

それでも異動は行われますから、その際に活用して頂ける方法を考えてみたいと思います。

看護師異動先で馴染めない!居場所を作る方法とは?

異動先で馴染めないと感じる理由

看護師において異動は大きなイベントのひとつといえます。

それまで培ってきたものが変わるため、エネルギーもいりますし、異動することで新人のように感じることもあるでしょう。

馴染めないと感じたり、辞めたいと思うこともあると思います。

どのような馴染めない理由があるがみてみましょう。 

人間関係のリセット

異動することでまず変わるのが人間関係ですね。

これまで良いも悪いも含めて自分も相手も知った間柄でしたが、異動したことで新しい人間関係を築くことが必要になります。

看護師の辞めたいと思う理由の上位にある「人間関係問題」は異動に伴う人間関係の変化にも関わっているということです

仕事をする上で避けて通れないのが人間関係ですから、指導を受けるにも関係性が出来ていなければ教えてもらえなかったり、正しい評価をしてもらえなかったりと苦労ばかりになりそうです。

特に忙しい中での関わりですから、信頼関係がなければ些細なことでレッテルを張られたり、誤解される危険性もあります。

部署の業務環境と合わせて注意が必要といえます。 

新しく仕事を覚え直す必要がある

同じ院内でも部署が違えば方針が全く異なるということはよくあります。

そして診療科が違えば、それぞれ部署ごとに専門性があるために異動すると仕事を覚え直さなくてはいけません。

ポジティブな異動の場合には新しいことを覚えることの喜びがあり、苦労しながらでも前向きに取り組むことが出来るでしょう。

しかし、異動そのものを希望していなかった看護師であったならどうでしょう。

モチベーションは下がるばかりで、これまでの経験を生かすことが難しく、仕事を覚え直すことが必要としたら苦痛でしかないかもしれませんね。 

忙しく教育体制が整っていない

部署によって異なりますが、スタッフが忙しく動き回っているところもあります。

このような部署はゆっくり時間を取って指導につけないため、十分な指導もないままに業務につくことになり、自分なりに対応していたら「勝手なことしないように」「確認しましたか?」「○○病棟とは違いますから」など、指導していないのに、注意や嫌味は嫌というほど言ってくる場合があります。

これもそのスタッフだけの問題でなく、労働環境(マンパワー)の問題もあるので注意が必要です。 

異動に納得できていない

異動は基本的に業務命令で、断ることは難しいものであるので、本人が納得できていない場合も多くあります。

異動する理由が分からなかったり、異動をマイナスと捉えていたりと異動に前向きになれていないと、その後は苦痛で仕方なくなってしまい仕事になりません。

このような場合に仕事を教えられても全く身にならないと言っても過言ではありません。 

キャリアの浅い看護師からの指導

看護師キャリアは自分が上でも、部署キャリアが若いスタッフの方が上で、看護師としてキャリアの浅いスタッフからの指導に戸惑うこともあるでしょう。

この場合もしっかりと礼儀をわきまえた看護師が指導する場合はさほど問題ではありません。

これまでの経験も加味して、尊敬の念を持って新しいことを指導してくれることでしょうから、異動後も問題なく学ぶことが出来ると思います。

しかし、中には看護師キャリアが上であろうと、部署キャリアのみで上から目線で指導する看護師も見られ、この場合に問題が生じます。 

居場所を作る方法

異動において馴染めないと感じることがあっても、居場所を作る努力をしないわけにはいきません。

自分からもアクションを起こしていく必要があります。 

コミュニケーションをとる

当たり前ですが、奥が深いです。単に知りたいこと、聞きたいことを聞くだけでは関係性はできませんし、信頼は得られないでしょう。

挨拶、声のトーン、表情(笑顔)、ボディランゲージなど自分の持っているスキルを使って相手に受け入れやすいようにする。

患者・家族に対してできるスキルですから、スタッフに対しても実践して自分の存在・居場所を獲得しましょう。 

仕事は丁寧に

どの職場でもそうですが、仕事に対しての取り組み方、姿勢は大切です

仕事にしっかり取り組んでいれば、スタッフも少しずつ心開いてくれ関係性が築けるようになると思います。

慣れないからとやる気が見えないようですと、異動してきたのに仕事もできない、やる気もないとレッテルを張られ関係性を築くどころか孤立することになりかねません。 

異動先について情報収集する

異動する部署について可能な限り情報を集めます。

どういった部署なのか、スタッフの人間関係はどうなのか、スタッフの情報(勤続年数、常勤・パート・時短など)、担当科・疾患など集められる情報が多いに越したことはありません。

そうした準備ができていると異動していきなり知らないことだらけで何もできないということがなくなります。 

解決できなければ異動・転職する

人には自分ではどうしようもないこともあります。

いくら自分が異動先で働くために頑張ったとしても異動先の人間関係が頑なに変わらなかったり、労働環境として変えようのない状況ではどうすることもできません。

そうした環境でいつまでも仕事を続けることは難しいと思います。

であるならば、再度異動を希望してみる、もしくは転職を検討するという自ら環境を変える方法を最終手段としてとることも必要な場合があると思っていてください。

 まとめ

いかがだったでしょうか?

看護師の異動で困っている看護師は多いと思います。

頑張りたい気持ちだけでは乗り越えられない問題もありますから、自分からの行動を見直す機会にもなると思います。

またどうしても続けることが難しい場合には、職場はひとつではないということを頭に置いておいてください。

自ら合う場所を見つけていくことも看護師として長く働いていく上で必要となると思います。

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