看護師の院内異動は想像しにくいかもしれませんが、看護師もある程度経験を積むと異動が行われる場合があります。
しかし、慣れない異動によりうまくいかないと悩み、嫌気がさしたり、退職を考えたことのある人も多いと思います。
あなたのキャリア形成に必要な場合もありますが、そうでない場合もあるので、あくまであなたが今後どのようになりたいかという観点からも、もし続けることが難しいと判断したのなら退職も考えられるかもしれません。
今回はそうした場合の対処方法についてまとめてみたいと思います。
看護師の院内異動は疲れる！うまくいかない時は辞めるのもアリ
院内異動は疲れる
看護師のキャリア形成や看護部全体の調整として異動が行われるのが実情です。
そして、その異動について断ることが非常に難しいということも看護師のストレスになっているように思います。
希望の異動ではない
例えば「外科病棟に異動したい」と相談していたにも関わらず、内科病棟へ異動の辞令が出たとします。
希望と異なる部署への異動はまずモチベーションを下げる要因になり、ストレスとなります。
加えて、上司（師長や部長）の関わりが不十分で、異動の真意が伝わらないとすると、この異動は全くの逆効果でしかないことになってしまいます。
しかし、実際の現場では往々にしてこうことが起きています。
そして、断ろうと返事を渋ると、「評価が下がる」だとか、「わがまま」と思われたりと双方にマイナスになっているにも関わらず、改善しようとしない（問題視できていない）現場がほとんどであるために、看護師は疲れてしまいます。
人間関係に疲れる
看護師として働く中で重要視されるものに人間関係がありますが、異動によりその人間関係が変わってしまい、新しい部署で築く人間関係に不安を覚えたり、気を遣うため疲れてしまい、仕事どころではなくなってします看護師もいます。
忙しく働く中で異動者への指導が難しかったり、きつくあたってしまったりする環境も見られ、打ち解けることができずに異動者が疎外感などを感じ辞めたいと感じてしまう事実もあります。
慣れるまで時間がかかる
部署が変わることでこれまで行ってきた看護が活かすことが出来なかったり、経験が活かすことができないもどかしさからストレスを感じやすいと言えます。
新しいことを覚えるのは楽しいことでもありますが、習得して戦力として働けるまでの間は迷惑をかけているという認識があるため申し訳なく感じ気に病む人がいるのも事実です。
異動部署に、業務に慣れるまでには時間が必要ですし、その間は取り組むことがたくさんあり、疲れやすい時期といえるでしょう。
異動に伴って給与が下がる
夜勤ありで勤務していて夜勤手当があったのが、異動により夜勤のない部署へ勤務することになると当然ながら夜勤手当はつかないため、事実上の減給になるのでモチベーションを下げる要因となります。
看護師の基本給はほとんど変わりませんから、各種手当により上乗せされる形。
つまり、手当の有無はすごく大切になり、安易な異動でその部分を変えられるのは労働者からすれば、蔑ろにされているといっても過言ではないのではないでしょうか。
しかし、上層部はそこまで考えてくれるのはほんの一握りと言えます。例えそれを言おうものなら、白い目で見られるような理解に乏しい環境が多く残っているのが看護部、病院といえるので.はないでしょうか。
うまくいかない時の対処方法
すべて初めからうまくいく人はいません。
経験から学ぶことで成長しますし、深めていくことができます。
自分だけが苦労する必要もありません。
先輩たちの経験してきたことや知恵がネット上にも溢れていますから、それらを上手に使いましょう。
ポジティブに考える
これまでの経験があっても、異動することでその経験が十分に発揮できるかは分かりません。
ですから、新人に戻ったようなつもりで、真摯に（素直に）取り組む準備をする必要があると思います。
新しいことを学ぶ喜びを持つというところでしょうか。
ネガティブな思考では全て辛く感じますし、ポジティブな思考では全てが経験であり、自分の成長に繋がるため吸収能がまったく異なります。
異動によって環境が変わるのですから、せっかくでしたら良いものにしたいですよね。
相談できる相手を見つける
異動で人間関係ができていない時には、なかなか思っていることを吐き出す場所がありません。
そのままではパンクしてしまい、精神的に参ってしまいます。
それを避けるために、相談することのできる相手を見つけることが解決に結びつきます。
同じ部署でなくても、親しい人で問題ないと思います。どうしても嫌だ、辛いとマイナスイメージがあると考え方も狭くなりがちですから、客観的に意見をくれる相談相手がいることで違った見え方ができるようになり、精神的に安定する効果が期待できます。
異動を申し出る
異動先にどうしてもクリアできない問題がある場合には更なる異動を申し出ることも解決策になります。
個人の問題以外にも、環境の問題があり、自分ではどうすることもできないこともあります。その場合に自分が無理して合わせることも可能ですが、無理しての適応なので、いずれ支障をきたすことが考えられます。
そうなる前に看護師として自分の心身の管理も行わなければなりませんから、環境を変える異動を願い出ることで解決する必要があります。
転職をする
院内での異動では解決できない場合には、環境を別の施設へと変える転職を考えることになります。
看護師の転職は珍しくありませんから、転職先を見つけることは難しくはありません。
その際に原因となったことをしっかりと分析しておく必要があります。そうでなければ転職をしても同じことを繰り返すことになるからです。
まとめ
異動は精神的にも、身体的にも疲れることは間違いありません。
異動が何を目的に行われるのか、自分に言い渡される意味は何かを考え自分なりの解釈ができると目的意識を持って取り組むことができると思います。
しかし、自分にとって良いものばかりではありません。
そのため今回あげた内容に自分が当てはまり、どうしても環境を変えるとなった場合にはそれもしっかりとして解決策ですから自分が後悔のない方法を十分に考えて行動してください。
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