看護師の働き方 ツアーナースやイベントナースなどの単発バイト
一昔前までの看護師の仕事は、病院などに直接雇用され、正職員やパートタイムで働くのが一般的でした。
しかし、最近では看護師の働き方も多様化し、単発バイトを利用して働く看護師も増えてきました。
単発バイトとは、病院などで継続して働くのとは違い、１日や数日間などの限られた期間内だけで完結する仕事のことを言います。
看護師の単発のバイトには、いろいろな種類ものがあります。
募集の多いもので言えば、在宅看護での訪問入浴。病院、介護施設などでの限られた期間内での夜勤など、一時的な人員不足を補うための短期契約での仕事でしょう。
しかし、少し変わったものには、ツアーナースやイベントナースなどの単発バイトもあります。
あまり聞き慣れない言葉なので、どんな仕事をするのかイメージがわかない方もきっと多いですよね。
でも、ツアーナースやイベントナースは、病院などとは少し変わった環境で楽しく働けるおすすめな仕事ですよ。
今回は、ツアーナースやイベントナースなどの単発バイトについてご紹介させて頂きますね。
ツアーナース・イベントナースとは？
「ツアーナース」とは、「旅行添乗看護師」とも呼ばれます。
その名前の通り、個人や団体などの旅行に付き添い、対象者が健康上のトラブルなく安心安全に旅行ができるように配慮します。
また、実際に旅行中に体調が悪くなった、怪我をしたなどの突発的な事柄に対して、臨機応変に対応します。
修学旅行や林間学校などの学校行事に付き添う仕事が多いですが、個人や社員での旅行に付き添うものもあります。
学校行事の旅行に付き添う場合は、事前に打ち合わせが開催されることがほとんどです。
旅行の１週間程度前に学校に出向き、先生方と一緒に行事の行程や必要な物、どんな生徒がいるのかなどの確認をします。
病気を患っている、内服している薬がある、などの生徒がいる場合もあるので、事前にしっかり把握しておくことが大切です。
ツアーナース・イベントナースのメリット
ツアーナースやイベントナースとして働くメリットには次のようなものが挙げられます。
◎ 自分の都合の良い日を選んで働ける
◎ 旅行やイベントなどを楽しめる
◎ いろいろな人と関われる
ツアーナースやイベントナースとして働くために必要なスキルは？
前述したように、ツアーナースやイベントナースのお仕事には、単に収入を得るだけでなく、仕事を通して得られるメリットがたくさんあります。
しかし、病院などとは違った特殊な環境下で働くため、次のようなスキルが必要になるでしょう。
◎判断力や臨機応変に対応できる看護力
◎コミュニケーション
イベントナース
「イベントナース」とは、音楽やスポーツなどのイベント会場で働く看護師のことです。
具体的には、歌手やアイドルなどのコンサートやライブ会場。マラソン大会などの催し物で募集されます。
そして、そのようなイベントの際に、救護室や医務室で待機します。
イベント中に突発的な体調不良や怪我などが発生した場合は、速やかに対応します。
その場でできる限りの応急処置などをしたり、症状が重篤な場合は、救急搬送が必要か判断したりもします。
自分の都合の良い日を選んで働ける
単発のバイトなので、自分の都合に合わせて働くことができます。
中には普段は病院などで正職員として働いているけれど、空いた日を利用して、ツアーナースやイベントナースとしてｗワークをする人もいるみたいですよ。
病院などでは経験できない様々な体験ができるので、勉強になる点も多いようですね。
旅行やイベントなどを楽しめる
ツアーナースやイベントナースの仕事は、急病人などへの一時的な応急処置が主です。
そのため、何もなければ旅行やイベントなどの行事を自分自身も楽しむことが可能です。
ツアーナースは、旅行好きの人にはうってつけの仕事と言えるでしょう。
また、イベントナースはイベント中に何もなければ、待機しつつ自分もそのイベントを楽しむことができます。
例えば、自分の好きな歌手やアイドルなどの音楽イベントの場合は、お金を稼ぎつつ趣味も満喫できるので、かなりラッキーですよね。
いろいろな人と関われる
病院などで勤務している看護師さんの場合、業務自体が忙しすぎて、患者さんと向き合う時間が、あまりない方もたくさんいらっしゃいますよね。
しかし、ツアーナースやイベントナースは、旅行やイベントを通していろいろな人と関われます。
病気の人を相手にするのが、一般的な看護師の仕事ですが、健康な人を相手にして働くことで、新しい発見や学びがあるかもしれません。
判断力や臨機応変に対応できる看護力
ツアーナースやイベントナースとして働く現場には、病院などとは違い医師はいません。
そのため、突発的に何か起きた場合は、判断力や臨機応変に対応できる看護力が必要になります。
募集条件に、一定期間以上の病院などでの勤務歴が挙げられているケースも多いです。
また、実際に働くにしても、臨床経験が３年以上はないと難しいようです。
ツアーやイベント中に何事もなければ、問題ありませんが、何かあった時はそこに看護師がいる意味がなくなってしまいます。
求人によっては、救急看護などの経験のある看護師が、優遇される場合もあるようです。
コミュニケーション能力
ツアーナースやイベントナースのお仕事は、対象になる相手も一緒に働くスタッフも、周りの人が常に初対面の状況です。
そのため、初対面の相手とでもうまくコミュニケーションをとり、円滑に業務を進められる能力が必要と言えるでしょう。
また、関わる対象の年齢層も子どもだったり、お年寄りだったりとその時々で変わってきます。
幅広い年齢層の相手と問題なくコミュニケーションをとることができると、より業務も行いやすいでしょう。
まとめ ツアーナースやイベントナースなどの単発バイトを利用して楽しく働こう！
以上、ツアーナースやイベントナースなどの単発バイトについて、ご紹介させて頂きました。
ツアーナースやイベントナースの仕事は、求人としてはそれほどの数はありません。
人気度も高いため、募集があってもすぐに埋まってしまうケースも多いです。
ハローワークなどに出向いて求人を探すよりも、単発バイトの求人が充実している求人サイトに登録して探す方が有効でしょう。
興味のある方は、そのようなサイトに登録して、ツアーナースやイベントナースの募集があれば連絡してもらえないか聞いておくと良いですね。
