看護師の転職活動において、病院見学は、とても重要です。
求人票だけではわからない、病院の実状を知ることができる貴重な機会だからです。
同時に、見学とはいえ、採用側もあなたの様子をみています。
そのとき、どのような服装をしているかは、大きなポイントになります。
今回は、病院見学の際の服装についてのポイントをまとめていきます。
看護師転職で見学の時の服装は?病院見学で気をつけるポイント!
なぜ服装が大切なのか
人は見た目で第一印象を決めがちです。
そして、その第一印象が後々の評価にも影響を与えてしまいます。
第一印象があなたの全てではないのは、たしかです。
とても、印象のよい見た目をしていても、ものすごく性格の悪いひとはいます。
逆に、だらしない恰好をしていても、看護師としての腕は一流のひともいます。
重要なのは、見た目が相手に与える影響は思った以上に大きいということです。
不況が長引いた日本では、就活で黒のリクルートスーツを着用することが常識となっており、その個性のなさが批判されつつも、いまだに続いています。
それは、不況により就職先が少なくなったことで、少しでも悪い印象を与えないように、リスクを回避するために、就活生自身が求めている側面もあります。
一方、看護師は、就職先にはさして困らず、概ね希望する病院に入職することが可能です。
そのため、見た目について、そこまで厳しく言及されることはありません。
とはいえ、就職先があるからといっても、よい条件の病院はやはり人気が高いため、採用されないことも出てきます。
こうした人気のある病院を希望するならば、服装から気合を入れる必要性は高いといえます。
就職してからの評価にも影響する
就職さえすれば、私服を見せることはなく、制服で働きます。
したがって、私服は見学や面接などごく限られた機会だけになります。
だからこそ、その時どのような服装をしていたか、どのような外見で公的な場に臨んでいたかは上司の印象に残りやすいでしょう。
就職した後は、同じ制服を着るのはわかりにくくなりますが、見学や面接などで、どのような服装をする人なのかという先入観は残ります。
もし、その先入観が悪いものであったら、その後の評価や待遇において、口には出されない差が生まれてくる可能性は十分あり得ます。
たとえ、見学の時点で就職を決めていないとしても、就職後の関係性も見据えて、外見を意識していくことは意義のあることです。
どのような服装をするか
では、実際どのような服装で見学に臨めばよいでしょうか。
個人的な印象ですが、病院見学に来る方はほとんどがスーツで来ています。
逆にスーツ以外の服装だと、「あれ?」と思ってしまいます。
必ずしもそれで悪い印象を持つわけではありませんが、スーツを着てこなかった人という印象は残ります。
その服装がTPOをわきまえていたり、話をする中で違和感がなければ問題ありませんが、無難なのはスーツであることには違いありません。
ただ、気を付けなければならないのは、たとえスーツを着ていても、明らかにサイズがあっていなかったり、汚れやしわが目立つ物を着ていたりすると、逆にだらしなさが目立ってしまいます。
スーツが用意できないのであれば、黒や紺系のジャケットとパンツで、落ち着いた清潔感のある恰好でも問題ありません。
インナーはカッターシャツ以外に、カットソーやニットでも構いませんが、色はベージュや薄ピンク、薄水色などにして、柄物や派手な色のものは避けましょう。
服装以外の注意点
看護師の職業柄も影響するのかもしれませんが、どうしても人と違うところや特徴的なところに自然と目がいってしまいがちです。
看護師の生態はそういうものだと割り切ってあまり気にしない方がいいのですが、中には、その特徴で人を査定する人もいるのはたしかです。
もし、そのような人が採用担当者であった場合は困りますので、服装だけでなく、全体的に「リスク」を回避するように身だしなみに注意をしておく方がよいでしょう。
靴は、ヒールの低いパンプスがよく、服装と同系統の色にします。歩くとき「こつこつ」と音がしないものが無難です。
かといってサンダルやスニーカーは避けるべきです。
カバンは黒でA4サイズの履歴書を折りたたまずに入れられるものにしましょう。
リュックサックは、避けた方がよいでしょう。
身だしなみは看護学生になったつもりで手入れをしていきます。
爪は短く切ってあり、ネイルはしないでおきます。
髪は黒く染める必要はありませんが、明るすぎないようにし、長い場合はまとめておきます。
化粧はナチュラルメイクとし、アクセサリーも外しておきましょう。
特に男性の場合は、フケや寝ぐせ、髭、鼻毛の手入れは忘れずにチェックしてください。
看護師転職の病院見学まとめ
看護師が、転職するということは、より条件のよい職場に移動したいという場合が多いでしょう。
すべてとは言いませんが、条件がよい、あるいは待遇や給与がよいという場合、職員へ求めるレベルも高くなります。
看護の知識や技術もですが、接遇や人間性も社会人として当たり前に求められることができるかどうかは前提条件になります。
採用側は、そういうものも評価しようとあなたを見ていますので、見学だからといって油断することなく外見を整えて臨みましょう。