看護師が退職するには何ヶ月前に伝える?申し出の時期を間違わない!
看護師の退職は、一筋縄ではいきません。
本来なら退職届ひとつで終わるところを、上司との長い話し合いや時には嫌がらせも含め、乗り越えていかなければなりません。
それというのも、看護師の離職率が高く、いつも人手不足だからです。
退職させてしまったら、採用活動をすることになりますし、コストも時間もかかります。
かなり遺留されます。
しかし、退職するのは、あなたの自由です。
勇気をもって、退職手続きを進めましょう。
当記事では、看護師が転職したり、退職する時に、職場への申し出を何カ月前に伝えたらよいかをお伝えしていきたいと思います。
まずは、就業規則を確認しよう
民法では、14日前までに退職の意向を伝えることで、退職できることを定めています。
ただ、医療法人、病院の就業規則では、1カ月前とか、3カ月前までとか施設毎に異なる規則を定めており、基本的には、就業規則に則って退職の意向を伝える必要があります。
自施設の就業規則を確認し、いつまでに上司に報告したらよいかをまず確認しましょう。
もし、就業規則で決められた期間より後に報告すると、その時点で受け付けてもらえないかもしれません。
法的な定めに従えば、14日前までに退職の意向を伝えることで退職は、成立しますので、多少強引でも退職可能ですが、可能ならルールに沿って退職を進めたいものです。
いくら14日で退職できる、法律どおりだ、といっても、引継等もあり、職場に迷惑をかけてしまうので、余裕をもって退職の意向は伝えたいですね。
そこは、社会人としての社会通念だと言えますね。
早ければ早いほどよい
上司に伝えることで、何を言われるだろうかと不安になる気持ちはわかります。
巷では、退職代行なるサービスも出てきています。
それほど、退職をするということに、神経質になる人が増えていると言えますね。
しかし、病院側の事情を想像すれば、不足する看護師を早めに把握していた方が、計画的に補充できますので、できるだけ早く報告した方がよいでしょう。
また、たとえば、年度末に退職を考えている場合、他にも退職を希望する看護師が出てくることは容易に想像できます。
複数人の退職者が出ることは、スタッフの間にも徐々に知れていき、だんだん言い出しにくい雰囲気になってきます。
そうしたことも踏まえて、早めに伝えておいた方がよいという面もあります。
就業規則で1カ月前までとされていても、退職を決断したのが3カ月前であれば、その時点で伝えた方がよいでしょう。
退職の引き留めに対する心構え
いくら早く伝えたとしても、上司からの引き留めは避けられません。
機嫌の悪そうな上司と話し合う機会が増えると思うと、憂鬱な気分になるかもしれませんし、あまり早く伝えたことで、その後退職するまで、居づらい気持ちになるのであれば、ぎりぎりに伝えた方が、よいという選択肢もあります。
ただ、いずれにしても、退職すると腹をくくって報告することが大切です。
自身を追い込むために、転職先の内定をとってしまうのも一つの手です。
なんとなく退職の意向を伝えると、もう少し頑張ってほしいとか、もうちょっと退職の時期を延長できないかという上司の説得に応じてしまいかねないからです。
一度、退職すると伝えたら、辞めるのを止めてはいけません。
また、いつ退職と言い出すかわからない人材だと判断されて、今の職場に残ったとしても、責任ある仕事は任せられないですし、退職予備軍だと判断されて、目に見えない不利益な扱いをされる場合もあり得ます。
辞めると決めたら、次の職場での活躍のイメージをプラスにもって、退職まで今の職場で、全力を尽くしましょう。
退職理由
退職理由は、様々だと思います。
家族の転勤など、わかりやすい理由があれば話を進めやすいですが、職場への不満から辞める場合などは、理由に苦慮します。
本来退職に理由など不要なのですが、必ず聞かれることですし、できれば無難な理由でスムーズに退職を了承してもらいたいところです。
定石としては、あまりネガティブな理由を挙げるのではなく、より自分の専門性を高めたいとか、家庭の事情などを理由にするのがよいとされています。
もちろん、正直に伝えて悪いわけではありません。
ただ、職場の不満をそのまま伝えると、その改善をするからといって引き留められたり、あなたの弱さや課題についての説教が始まったりしがちです。
それはそれで苦痛ですので、当たり障りのない理由をもって、断固たる決意で報告する方がよいかもしれません。
繰り返しになりますが、あなたの退職に対する決意の固さが勝負を決めますので、報告する前に、ご自身の意志をしっかりと確認しておきましょう。
退職を報告する順番
退職の意向を伝える順番は師長(部長)、主任、同僚の順番が望ましいでしょう。
同僚に相談してから師長に伝えたくなる気持は理解できますが、秘密にしたつもりでも、いつの間にか広まり、上司にも伝わってしまうことは少なくありません。
そうなると上司の印象が悪くなってしまいがちですので、可能なかぎり上司から伝えるようにしましょう。
手続きの順番や流れ、面子を重視する年配の方もいますし、職場でのモチベーション管理やマネジメントの面からも、情報伝達の順番には、注意しましょう。
どうせ辞めるのだから、どう思われてもいいという考え方もできますが、なるべく円満退社を目指すのであれば、こうした手順を丁寧に踏んでいく方が望ましいといえます。
パワハラまがいの引き留めにあったら
もし、あなたが退職の意向を伝えた結果、あなたの人格を否定したり、暴言を吐いてくるような上司だった場合は、上司の言動を記録に残しておくことをおすすめします。
ノートに後で記録しておくのでもよいですし、録音しておくのでもよいです。
それでもってすぐに訴えるというわけではありませんが、何かあれば、それを証拠として突き出すくらいの覚悟を持っているだけで、心の支えになりえます。
まとめ
看護師が転職したり、退職を申し出るのは何カ月前がよいかという話から、退職にまつわるいくつかの助言をさせていただきました。
退職の申し出は、退職願、退職が決まった時点で、退職届を出すのは、退職時のマナーです。
いきなり、退職届を出すのは、職場によっては、びっくりされたり、常識のない人だと思われますので、注意しましょう。
退職願は、退職の意向を伝える文書で、退職届は、社会保険など手続きなどで使用する文書です。
より良い職場を見つけられる一助になれれば、幸いです。
あなたの転職が成功するようお祈りしています。