病院で働く看護師にとって、異動はつきものです。
とはいえ、それぞれの部署で専門性があり、自分がその分野を極めたいと思っていたり、性に合っていると思っている場合、全然興味のない分野の部署に異動になると辛い気持ちになりますよね。
また、看護師の仕事はチームで行いますから、部署の人間関係はとても大切です。
せっかくつくった人間関係がリセットされるのもまた辛いことです。
新しい部署では、一からとまでは言わなくても、その部署のやり方、その分野の知識や技術を学びなおさないといけませんし、人間関係も作り直さないといけませんのでストレスが大きいですよね。
この記事では、異動して失敗した、うまくいかないなあと悩んでおられる看護師のみなさんに向けて、その改善方法3つを提案していきます。
看護師が異動で失敗!うまくいかない時の改善方法とは!
新しい環境に適応する
異動によって失敗した、うまくいかないと悩んでいるあなたに対して身もふたもない話ですが、新しい環境に早く慣れてしまうのがよいでしょう。
そもそも病院組織に属している以上、異動は避けられません。
みんなが同じ部署にずっといれば、組織の風通しが悪くなってしまいます。
慣れない部署はたしかにストレスですが、新たな分野の知識を身につけ、看護師としての幅を拡げるチャンスです。
最初は大変かもしれませんが、あなたがすでに前部署での経験値があるならば、その経験をかならず活かすことができます。
新しい部署では、慣れない疾患や専門的な知識が要求されますし、そこで長年働いているスタッフが自分より年下であっても、その分野では先輩という状況になるのは心地よい状態とはいえません。
ですが、看護師の仕事という点でみると、部署が違っても共通する視点はたくさんあると思います。
最初は慣れない処置や疾患の勉強に手こずるかもしれませんが、そういったことはしばらく続ければ自然と身についていきます。
新人時代を乗り越えているあなたであれば必ずできます。
もし、今の異動に納得ができなければ、師長や部長に聞いてみるのもひとつです。
ほとんどの場合、上司はあなたに移動先の部署での活躍を期待していると思います。
なぜ自分をその部署に異動させたのか、新しい部署でどのような役割を果たすことを期待しているのかといったことを聞いてみて、納得できるなら、新しい部署でのふるまい方が見えてくるかもしれません。
このような少し俯瞰した視点や、長期的な視点でいまの状況をみてみると、失敗したと見える異動も違ったように見えるかもしれません。
さらなる異動、もしくは元の病棟に戻してもらう
そうはいっても、せっかく満足して働いていた部署から、望まない部署に異動になって我慢ならない方もおられるでしょう。
新しい部署の人間関係が悪かったり、残業が多かったりすればなおさらのことですね。
そういう場合は、率直に上司に訴えましょう。
あなたの本気が伝われば、すぐには難しくても意向が通る場合はあります。
もちろん可能性は高くはありません。
ですが、上司も退職されてしまうよりは、異動で済むならそちらの方がよほどましであると考えるので、何も言わないよりは言った方がよいでしょう。
転職
異動の希望が通らない、今の部署に我慢ならないということになれば、健康を害する前に辞めることを検討しなければなりません。
転職エージェントに相談し、自分の希望する分野で働ける病院を紹介してもらいましょう。
とはいえ、転職には異動以上にリスクもあります。新しい病院で、希望する部署に本当に配属されるか確証はありません。
たとえ、希望する部署に配属されても、何年かすれば再び希望しない部署に異動になるかもしれません。
人間関係の構築は異動以上に大変かもしれません。
もちろん、そうした部分も転職エージェントを介して交渉可能な場合もありますので、どんどん活用していきましょう。
強い興味のある分野があるならば、その分野に関連する資格、たとえば専門看護師や認定看護師の資格を目指すのもひとつの手です。
自分の専門性をはっきりさせれば、希望する部署にずっといることが可能になります。
ただ、こういった資格は、やがて特定の部署にとどまらず、病院全体や地域へと広がっていくものなので、特定の部署にいたいために目指すというのはちょっと違うかもしれません。
看護師が異動で失敗!うまくいかない時の改善方法まとめ
病院看護師にとって、異動はつきものとはいえ、ストレスですよね。
新しい部署でミスを繰り返したりして悔しい思いをされている方も多いと思います。
とはいえ、ご自分の人生で考えてみても、まったく環境や状況に変化のない生活はないと思いますし、様々な意図せぬイベントや望まぬ事故が次々起こるものだと思います。
ですが、そうした困難を乗り越え、あとから振り返ってみるといい思い出(とは限りませんが)になっていることも少なからずあると思います。
異動という事態もそういった意味では、あなたの人生に彩りを添えるものなるかもしれません。
どのような選択をされても、あなたに明るい未来が訪れるよう願っております。