看護師辞めたい1年目!新人看護師が幸せになった理由とは?
この記事を読んでいただきありがとうございます。
ここでは、職場を辞めたいと考えている新人看護師の方に向けて書いていきます。
看護協会の調べでは、毎年12~13人に1人の新卒看護師が離職しているので、離職する人以外にも、辞めたいと考えている方が多くいることが想像できます。
前回に引き続き、新人看護師が辞めたいと思う理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
そして、どのような選択をすれば、辛い現状を乗り越え、幸せになれるのでしょうか。
新人看護師が辞めたくなる理由と対策
仕事のプレッシャー
看護には、患者さんの命にかかわる処置もありますし、看護師の観察の不備や遅れによって、危険な状態にさらしてしまうこともあり、大きな責任を伴います。
そのため、1年目の看護師は、ミスをすると厳しく指導されますし、あなた自身も自分を責めてしまいがちです。
とはいえ、何かを身につけようと思えば、その過程で失敗するのは仕方がありません。
不慣れな環境と未熟な知識と技術で、完璧な看護はできません。
ですから、あからさまな態度は先輩の不評をかうので良くないですが、ある種の開き直りが大切です。
仕事はミスをしながら覚えるものです。
あなたは、血糖を測定し忘れたり、点滴の時間を間違えたり、食事の配膳する人を間違えたり、多重課題の優先順位を間違えたりすることでしょう。
それによって、先輩や医師にしかられたり、患者さんからとがめられたりするかもしれません。
そうはいっても、その失敗を繰り返し、次につなげていく他ないのですから、あまり深刻にならず、次はどうしたらよいかを前向きに考えていきましょう。
ありきたりなアドバイスですが、それが一番大切です。
後悔や後味の悪い感情は水に流し、この失敗をしたからこそ、次はもっとよい看護ができるとポジティブにとらえるようにしてください。
大丈夫です。かならずあなたはすばらしい看護師になれます。
やりがいを感じない
白衣の天使像に憧れていた人や、崇高な看護理念に共感して看護師になった人にとって、看護現場にギャップを感じる人は少なくないと思います。
急性期病院であれば、ここは戦場かと見まがうあわただしさに、幻滅している人もいるでしょう。
あるいは、おむつ交換、食事介助、清拭とルーチンワークばかりで、これが看護かと情けなく思っている人もいるかもしれません。
その感覚はおおむね正しいと思います。
思っていたものと違う仕事にやりがいを見出せず、やる気を失ってしまう前に、理想に燃える職場に移った方がよい場合もあるでしょう。
実際、いまは看護師でも独立する時代です。
在宅領域に興味のある人なら、先進的な取り組みをしている訪問看護や看護小規模多機能事業所などで働くと、看護の醍醐味をひしひしと味わえるかもしれません。
とはいえ、ひとつ知っておいてほしいのは、病院は医療保険というシステムで動いているということです。
患者さん一人ひとりにオーダーメードの医療や看護はかならずしも提供しきれませんが、その一方で、多くの患者さんを治療することができ、副作用や合併症をコントロールできているのです。
あなたはそのシステムの一員であり、目の前の仕事は必ずしも理想的ではないかもしれないけれど、あなたの仕事は、国民の健康に大いに貢献しています。
また、あなたがやりがいを感じられない現場で、あなたの先輩たちは、実はできる限りの創造的な看護を行っています。
よく看護師になることについて、周りの人から「手に職をつける」なんて言われなかったでしょうか。
看護は実際、職人技でもありますから、一定期間技を身につけないことには、使いこなせるようにならないという現実もあります。
一見すると単なるルーチンワークに見えることも、実は細かいところで個別性に合わせた関わりがされている場合もあります。
神は細部に宿るということわざがありますが、細やかな配慮や関わりに気が付くようになると、どんな場所であっても、看護はできるのだと実感できると思います。
退職を決める前にやるべきこと
あなたが本気で退職することを考えているなら、信頼できる人に相談することをお勧めします。
ただし、ここで信頼できる人というのは、同期や友人のことではありません。
もちろん友人たちはあなたな悩みを受け止め、あなたの決断を応援してくれるかもしれませんが、残念ながら、あなたの人生に責任をもってはくれません。
彼女たちも自分のことで精いっぱいだからです。
看護師辞めたい1年目!新人看護師が幸せになった理由とは?その2まとめ
新人のあなたにとって、退職という選択肢は、今後の人生を左右しうる重大な決断です。
「石の上にも3年」ということわざがあるように、ある程度の期間耐えることで事態が好転することあります。
一方で、きっぱりと見切りをつけて辞めた方が、人生を豊かに過ごせる場合があることもたしかです。働きたくもない職場で身体と心の健康を損ないながら居続ける方が、よほど人生の無駄になる場合だってあるからです。