育休が明けて、常勤に戻ったあと、夜勤を入れるかどうかは悩むところですよね。
やはり日勤だけでは、給料も少なくなりますので、家計や貯蓄などを考えると夜勤を入れたいという人もいるでしょう。
復帰するならやはりきちんと夜勤も含めて他のスタッフと同じように働きたいという思いの方もいるでしょう。
一方で、夜勤をすることで子どもへの影響が心配だったり、家族の協力や夜間保育の確保などの課題もでてきます。
子育て中の夜勤をどうするか、一緒に考えていきましょう。
看護師の子育て中の夜勤はどうしてる?上手な夜勤対策で悩みを解決!
周囲の協力をえる
夜勤をするとなると、2交代制であれば、保育園の迎え~夕食~お風呂~寝かしつけ~朝の支度~朝食~保育園への送迎という多くの育児を誰かに頼まなければなりません。
パパと祖父母の全面協力が得られるかどうかは非常に大きいところです。
あるいは夜間託児所や、院内の24時間保育園を使えたら助かりますね。
職場の協力をえる
家族の都合に合わせて勤務希望できたら、夜勤にも入りやすいですよね。
職場によって差があるとは思いますが、夜勤が可能な日を優先的に希望できたり、回数を調整できたりする職場も少なくないと思います。
腹をくくる必要はある
夜勤をすることによって、どうしても子どもへのなんらかの影響は避けられません。
ママがいないことでさみしい思いもしますし、程度の差はあれ、なんらかの”問題行動”が出てくるかもしれませんし、学校の先生に呼び出されるかもしれません。
ですから、周りの協力を得るのは当然ですが、それでもママは覚悟を決める必要があります。
子ども自身はたくましく育っていきますが、大きくなった後に「ママがいなくて寂しかった」と恨み言を言われることを覚悟しておきましょう。
少し厳しい言い方になりますが、そういうリスクを背負ってでも、自分が望んで夜勤をすることを選んだのだと考えてください。
言い換えるなら、子どもに「あなたのために夜勤をしているのよ」という説明をしないでほしいということです。
子どもはママの背中をみて育つ
先ほど述べたことについて、私の経験から補足したいと思います。
私の母は、看護師ではありませんでしたが、深夜まで飲食店で働いていました。
兄弟はいましたが、年が離れていましたし、父は早くに亡くなったので、小学4年生くらいから夜はいつも一人でした。
そういうわけであまりしつけられず育った私は、思春期になって大いに荒れました。
特に母親との関係は最悪で、会えば罵詈雑言を投げつけずにはいられませんでした。
何がそんなに不満だったのかはわかりませんでしたが、もしかするとさみしさがあったのかなと今では思います。
もちろん、今では関係は概ね改善し、むしろ、大学まで行かせてくれたことに感謝しています。
もう一つ感謝しているのは、母親は、「あなたのために働いている」とは言わなかったことです。もしそんなことを言われたら、私はとても傷ついていたと思います。
別にそんな夜中まで働かなくても、節約することで、一緒に過ごす時間を確保することはできたはずです。
それでも、母親には働きたい理由があったと思うのです。
もしかしたら父親が亡くなったことと関係があるのかもしれませんが、わかりません。もし、あの当時、その働く理由を私のせいにされたら、私はそのプレッシャーに押しつぶされたかもしれません。
母親が夜いないことはたしかにさみしかったのですが、自由気ままに過ごせるのは好きでした。
それに、働く母親の姿は、私自身の仕事観に大きな影響を与えているように思います。
高校生になって、母親の職場でバイトをしたことがありますが、いきいきと働く母親の姿がとても印象的でした。
無理せず、気楽に
本論から脱線してしまいましたね。
夜勤はたしかに大変ですし、子どものことを考えると頭が痛いですが、夜勤も含めて看護は楽しいという感覚が大切だと思うのです。
子どもの成長という点では、ご飯が食べられて、夜眠れて、安全に遊べるなら勝手に元気に育ちます。
ママが少々いなくても大丈夫ですし、多少疲れていたって、イライラしていたって大丈夫です。
ただ、もし、夜勤の負担がママにとって大きすぎるのであれば、無理する必要はありません。
日勤業務だけにしてもらったり、外来などに異動にしてもらうなどして、夜勤にこだわる必要もないと思います。
子育てにしても、仕事にしても、「こうでなければならない」ということはありませんので、肩の力を抜いて、気楽に構えていきましょう。
看護師の夜勤と子育てまとめ
子育てと両立する夜勤対策についてというテーマでしたが、実際のところ、なかなか完璧な対策はできないものです。
限られた状況のなかで、できる範囲でがんばるしかないのではないでしょうか。他には、子育てに協力的な病院や事業所に転職することで、夜勤も含めてずいぶん働きやすくなるケースもあります。
いろいろと模索しながら、思い出深い、充実した子育て期間にしていきたいですね。