共働き世帯はおよそ6割で、増加傾向です。
看護師のママ世帯は昔から共働き世帯が多かった業種かもしれませんね。
看護師で共働きの子育てはどうしたらいいのでしょう。
子どもが小学生になったらどうなるのでしょうか。
うまく両立していく方法をご紹介していきたいと思います。
看護師で共働きだと子育てはどうしているの?上手な育児両立方法は?
一人で抱えていませんか
ワンオペ育児なんて言葉が流行っていますが、仕事も育児も家事も全部ママ一人でやっている状態ですね。
「あれ、パパはどこへ行ったの?」という状態です。
昔は専業主婦が標準的なモデルで、パパとにかく朝から晩まで働いて、家庭はママが守るという価値観でした。
時代は流れて6割が共働き世帯にも関わらず、いまだに昔の価値観がまかり通っていることがあります。
みなさんのご家庭はどうでしょうか。
一人ですべてを抱えていないでしょうか。
職場の協力と選択
子どもが小学生になると、最初は帰りが早くなりますし、参観日やPTAなど保護者が参加する行事が増える場合もあります。
学童保育の利用もできますが、延長保育はできませんので、これまで以上に時間を管理して行動していく必要があるでしょう。
残業はできるだけ避け、勤務も柔軟に調整してくれる職場であればよいですが、そうでなければ難しい局面が出てきます。
比較的小規模な病院の方が柔軟に勤務を調整してくれる場合もありますし、大きな病院の方が人員が充実していて、勤務希望しやすい場合もありますね。
常勤として働くか、夜勤に入るか、非常勤として働くかなど働き方をシフトしていく必要もあるでしょう。
どのような働き方にもメリット・デメリットはありますが、ずっと一つの働き方をする必要はなく、状況に合わせて柔軟に変えていけばよいと思います。
職場は職場で様々な人間関係があり、仕事の役割があり、気を遣いますが、子どもを中心に据えて考えると何を優先して働くかは見えてきます。取捨選択が大切ですね。
夫婦でチームとなる
子どもが小学生になったら、夫婦の協力も大切です。
もちろん、それまでにパパとの協力関係があればスムーズにいきやすいですね。
実際、少なくないママナースが仕事も家事も育児もほぼ一人で頑張っているように感じます。
しかし、パパはお風呂洗いとゴミ出しをしてくれるといって、うらやましがられているような昭和な価値観ではまったく間に合いません。
子育てという共通のゴールを共有し、いかに補完的に助け合うかが大切です。
いま病棟看護でペアナーシングを導入しているところが増えてきていると思います。
それがうまくいっているかどうかは別として、対等に補完的に看護を進めるという流れは、子育てでも共通すると思います。
パパ自身も、子育てを一緒に楽しめるといいですね。慌ただしい朝の時間に、パパと連携プレーで準備していけるようになるのが理想です。
祖父母の「活用」は重要
とはいえ、パパの成長を待っている場合ではないかもしれません。
もし、近くに祖父母がいるならば、協力は必須でしょう。
もちろん、祖父母像もかつてとは違い、60歳を超えても現役で働いているおばあちゃん、おじいちゃんばかりですから、何でもかんでも頼めるわけではないですが、子どもの送迎であったり、ママが帰るまでの面倒だったりを頼める存在は大変ありがたいものです。
節度と礼節をもって、しっかり頼みたいものですね。
地域とつながる
子どもは、家庭だけでなく、学校や地域との関わりのなかで成長していきます。
放課後は学童保育で過ごすことで、地域によってばらつきはありますが17~19時くらいまで見てくれます。
夏休みなど長期休み期間もお盆などを除いてみてくれますので、共働き家庭ではぜひとも利用したいものです。
近所との関係や、同世代との関係が構築できれば、子どもの見守りや、送迎を頼むこともできるかもしれません。
行政がサポートするファミリーサポートという仕組みがある地域であれば、子どもの送迎や一時預かりを安価で依頼できることもあります。
このような地域資源を活用するという意味でも、地域行事やPTAなどの活動は決して無駄なものとはいえないでしょう。こういうときこそパパの出番だったりします。
一緒にいる時間の長さより、濃さで勝負
共働きをしていれば、どうしても子どもと一緒にいる時間は減ってしまいますよね。
でも、必ずしも長い時間一緒にいればいいというものでもないと思います。
夜の数時間をしっかり子どもと向き合って過ごせたら、子どもは安心するでしょうし、足りない分は休日に一緒に過ごすなど、メリハリをつけて子どもと接していくことが大切になってきます。
看護師の共働きと子育てまとめ
看護師ママの場合、職場によっては残業が多くなったり、委員会や看護研究などを任されたりすると、時間外の仕事も増えてしまいがちです。
職場を変わることもストレスですが、あまりに忙しい部署は異動をしたり、転職をすることも有効な選択肢ですし、それが比較的容易にできるのが看護師の強みですね。