看護師として働くうえで、夜勤は避けられない人が多いと思います。
でも、夜勤をすることで、子どもに影響が出るのを心配に思うこともありますよね。
子どもに影響がでるから夜勤はしない方がいいということではなく、どのような影響がでる可能性があるのかを知っておくことで対策も立てやすくなります。
これから一緒に確認していきましょう。
看護師で夜勤が及ぼす子どもへの影響はどんなこと?
ママがいないとさみしいのはたしか
子どもにとって夜は心細いものです。
別室で寝ているわが子も、夜中に起きるとごそごそと私の布団にもぐりこんでくることがよくあります。
それまでずっとママと一緒にいた子どもにとって、夜にママがいないという自体は想像以上にさみしいものかもしれません。
このとき、子どもがどう反応するかは様々です。
号泣してアピールする子もいれば、ぐっと涙をこらえる子、特になんでもないようにふるまう子など色々な態度をとるでしょう。
でも、どのような態度であっても、さみしさを感じているんだなと思って接してあげることが大切だと思います。
眠れなくなる
ママがいないことで眠れなくなる子どももいます。
少なくとも、眠りが浅くなったり、寝入りが遅くなったりして、昼間少しうとうとしてしまうといったこともあるようです。
もちろん、慣れもありますからずっとではないと思いますが、夜勤に入り始めの頃などは起こりやすいかもしれません。
あらかじめできる対策としては、たとえば、夜はパパやおじいちゃん、おばあちゃんと寝るのであれば、ママが夜勤に入り始める前から、意識的にパパと寝る機会をつくるようにしておくことで、この問題はかなり軽減されます。ママとじゃないと眠れないという状況を少しずつ変えておくのです。
おねしょをする
おしっこはトイレでできるようになっていたのに、おねしょが始める子もいます。
理由はわかりませんが、ママがいないさみしさや不安が一因である可能性もあります。
もちろん、やがては治まることですが、おねしょそのものよりも、背景にあるさみしさや不安を軽くしてあげるというアプローチが大切かもしれません。
体調を崩しやすくなる
子どもは何度も風邪を引くもの。
何度も体調を崩して、免疫をつけて元気になるものです。
ただ、統計的な差があるかはわかりませんが、夜勤を始めることで、子どもが体調を崩しやすくなったと聞くことがあります。
しょっちゅう風邪を引いたり、中耳炎になったり、咳や鼻水が長引くことも。
もしかすると、夜勤の影響を心配するママが、子どもの体調不良を気にして、風邪を引きやすくなったと思っているだけかもしれませんし、夜しっかり看てあげる人がいないから、寝汗や布団がかかっていなくて風邪を引きやすいだけかもしれません。
いずれにしても子どもの体調不良は心配ですよね。
さみしさへの対応
説明をする
子どもは子どもで、ママがいない理由を理解しようとしています。
ですから、夜勤をすることを子どもにわかるように説明してあげることは大切です。
その際、「お金を稼ぐためよ」といった即物的な説明よりも、「病気のひとを助けにいってくるよ」など、子どもがイメージできる言葉を選びます。
「よるくま」(酒井駒子)という絵本では、くまの子が夜中にお母さんを探し回りますが、お母さんは、魚を釣りに行っていたのでした。その魚を売って、子どものものを買おうとしていたのです。
たとえば、この絵本を読んでおくことで、お母さんも夜にお仕事にいかないといけないのよという説明が子どもにも理解しやすくなるかもしれません。
スキンシップを増やす
スキンシップや会話を増やすことも大切です。
機会をみつけては抱きしめる、一緒にお風呂に入る、一緒に眠るなどを意識的に増やしていきましょう。
一緒にいる時間に子どもをみつめる機会を増やすことで、夜勤でさみしいことがあっても、乗り越えることができます。
大きくなったら大丈夫か
子どもが小学校に入ったら夜勤を始めようと考えている人は少なくありませんし、病院の方でも、夜勤免除は保育園までなどの規定を設けているところもあるでしょう。
子どもも一人で眠れるようになったし、もう安心かなというとそうとも言えません。
小学校の高学年くらいになると思春期を迎えますが、この時期は不安定になりがちです。
学校で問題行動を起こしたり、勉強に手がつかなかったりということが起こりがちです。
いずれにしても、子どもといる時間にしっかり会話をしたり、しっかり子どもをみつめていきましょう。
看護師の夜勤 | 看護師の働き方改革まとめ
夜勤をすることで、子どもに何かしらの影響がでることは避けられないと考えておいた方がいいでしょう。
もちろんその影響が大きいか、小さいかは子どもそれぞれです。
夜勤をすることで子どもに影響が出ることを覚悟しつつも、腹をくくって臨むことで、その影響に対応することができます。
夜勤をすることで、経済的な余裕が生まれ、将来にも備えることができます。
決して子どもをないがしろにしているわけではなく、親として立派に役割を果たしているのですから、どうか自信をもって働いてほしいなと思います。