訪問看護はブランクありでもできる?復帰に大切なポイント
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訪問看護師として働いている人は、就業中の全看護師の3.7%しかいませんが(2016年厚生労働省)、病院と違う魅力を持っています。

看護師として復職を考えている人も、訪問看護という仕事が気になっていると思いますので、今回は、訪問看護師の紹介と復帰にあたって大切なポイントを紹介していきたいと思います。

訪問看護はブランクありでもできる?復帰に大切なポイント

訪問看護師とは

訪問看護は、疾患や負傷などで自宅で療養中の方の自宅へ訪問し、看護師が法的に定められている「療養上の世話」と「診療上の補助」を行うサービス。

介護保険によるサービスと医療保険によるサービスの両方がありますが、基本的には介護保険が優先されます。

訪問看護師の魅力

時間をかけて関わることができる

訪問看護の魅力のひとつは、時間をかけて利用者と関われることでしょう。

もちろん時間は無限にはないので、ゆっくりのんびりということにはならず、てきぱきと処置とケアをしなければなりませんが、それでも病棟よりも一人当たりに掛けられる時間はずっと長く、その中で様々なコミュニケーションが可能です。

病院と違って、看護師が利用者の自宅を訪問しますので、その人の生活背景がよくわかります。

疾患というよりも、その人の生活に働きかけることによって、健康を保持してもらうように促すことが大切だといえるでしょう。

夜勤がない

日勤のみで夜勤がなく、土日休みの職場が少なくありません。

子育て中のママさん看護師でも働きやすいといえます。

たしかに、夜間オンコールなどもありますので、事前にどの程度の負担になるのか確認する必要はあるでしょう。

とはいえ、病院の夜勤のような多忙さから解放されることは間違いないでしょう。

訪問看護ステーションの管理者を目指すことができる

訪問看護ステーションの所長には、看護師と保健師しかなることができません。

看護師が独立して事業を始めようとする場合、選択肢は少ないですが、訪問看護ステーションであれば管理者として独立することができます。

小規模から始めることができますし、たとえば認知症ケアに特化した訪問看護ステーションなど、様々なニーズに対応した訪問看護ステーションが立ち上がってきています。

自分で創意工夫して事業を展開できるようになるのは大きな魅力といえます。

訪問看護師を行う上でのポイント

研修、フォロー体制はどうか

訪問看護師として復職するうえで、確認しておくべきことは研修やフォローアップ体制です。

訪問看護師は一人で自宅を訪問します。病状的には病院に比べて安定しているとはいえ、基本的には一人で判断しなければなりません。

どんなイレギュラーが起こるかわかりませんし、その際に臨機応変に対応する力が求められます。

慣れるまでは、十分な研修フォロー体制があった方が心強いと思います。

ただ、多くの訪問看護ステーションは、小規模事業所のため、人数が少なく、場合によっては研修や教育に十分人員を割けないことがあります。

ですから、しばらくブランクがあって、復職を考えている場合は、大規模事業所なども検討し、教育や研修を十分に受けながら安心して再スタートできるところがよいと思います。

体力勝負である

訪問看護はたしかに利用者と時間をかけて関わることはできますが、決して楽な仕事ではありません。

まず、移動は都市部であれば自転車が多いと思います。

爽やかな晴れの日であればいいのですが、いつもそんなことはなくて、吹雪や嵐の日でも利用者宅へ向かわなければなりませんので、この移動だけで結構ハードです。

また、入浴介助など体力を使うケアもありますが、冷暖房が効いていない家もかなりありますので、真夏に汗だくで介助するなんてことにもなりえます。

それも含めて魅力に感じることができればまったく問題ありませんが、もし、そうしたイメージを持っていない方がおられたら、確認しておいてください。

コミュニケーションスキルは重要

病棟と訪問看護の最大の違いは、自宅に訪問するということですが、これは利用者のフィールドにお邪魔するということです。

病棟では、病院のスケジュールやルールに患者さんに合わせてもらうということが多いと思いますが、自宅での中心は当然利用者であり、利用者のやり方、価値観、生活スタイルに合わせる必要があります。

それを一方的に、是正しようとしたりすれば、関係性をうまくつくれないでしょう。

たとえ、認知症があったとしても、一人で生活されている人もいます。

それを一方的に無理としてしまうのではなく、本人の意思を尊重し、創意工夫して、生活を継続できるようにサポートするのが訪問看護師の仕事です。

まとめ

高いコミュニケーション能力と、利用者目線で創意工夫する感性が必要といえるでしょう。

もちろん、それは事前に何か研修やスキルが必要ということではなく、実際に訪問看護師として働く中でそうした姿勢が身についていくものだと思います。

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