看護師にも異動はあります。
希望する異動もあれば、その逆もありますよね。
希望しない異動だった場合に拒否することはできないのでしょうか?
また拒否した場合に不都合が生じるのでしょうか?
異動の辞令を受けるかもしれないと思っている看護師のみなさんは気になるところですよね。
今回はその点について一緒に考えてみたいと思います。
看護師異動を拒否したら?病院に居づらい場合は辞めるのもOK
異動を拒否できるの?
看護師の意見としては希望しない異動は拒否したいですよね。
自分のキャリアプランが出来ている人なら尚更だと思います。
でも実際に拒否することはできるのでしょうか。
基本的に拒否することはできない
辞令が発表された場合は基本的に拒否することはできません。
業務上必要と判断されての辞令ですから、余程の理由がない限りは覆らないものです。
これについては、みなさんの勤務先の就業規則にも記載があると思いますので、確認しましょう。
異動を行う理由
異動には病院としての、看護部としての理由があり行われます。
「キャリア形成」「能力の向上」「人員調整」「環境改善(風を入れ雰囲気を変えたい)」などなど多くの目的があります。
異動対象となる看護師のキャリアに関するものと、病院としての目的の2パターンがあり、その点が看護師の状況により受け入れられない要因になっています。
異動を拒否するとどうなる?
正式に辞令が出てしまうと覆ることはほとんどありませんが、当事者が異動について発表で初めて知ることはなく、概ね1ヶ月前に内示という形で確認や提示が行われる慣習です。
しかし、この内示がくせ者です。
なぜかと言うと、内示で確認を取ることをしますが、「内示=決定事項」であることがほとんどであるので、拒否してもなんとかその人事が実行できるように説得してくることは必須でしょう。
また人事側からの意見とするならば、拒否するということはその内容を否定する形に受け取られかねません。
場合によってはあなた自身の人事評価が下がったり、上層部より扱いに問題があるような印象を与えてしまったりとマイナスイメージに繋がるため強行はおすすめできません。
このように拒否してしまうと関係性が悪化したり、病院に居づらい雰囲気になってしまったりと自分にマイナスに繋がってしまうので、独りよがりの理由で拒否することは避けたいところです。
異動したくないときの行動
異動は必要なものと頭では理解できても、いざ自分が当事者になるとすんなりと受け入れられない状況にあることもあるでしょう。
なんとか異動を回避することはできないでしょうか。
相談してみる
内示があった際に、自分に確固たる目的や目標がある人は異動することでモチベーションが下がったりすることになりますよね。
そこで上司である師長や部長に直に相談する形を検討することはできると思います。
基本的には決定事項と言えますが、必ずしもそのようにいかないことも考えられていますから、内示をして確認をする意味があります。
家庭の事情や向上心から異動が妥当でない場合には対応せざるを得ないわけですから、そのようなしっかりとした事情がある場合には異動を回避することが可能になるかもしれません。
また普段から上司に自分の考え(今後の展望・キャリア形成など)について話しておくと、人事についても検討してくれる布石になると考えられますから、そうした関係性を持っておくことは自分が不利な状況になることを避ける術となることでしょう。
異動しなければいけない場合
相談をしたりと策を講じても、結果として異動が変わらない場合もあります。
その場合には「異動して働いてみて決める」「転職をする」という形になるのではないでしょうか。
異動して働いてみる場合は、異動してみたら考え方が変わる可能性もあるという部分と上の指示に一応従う姿勢を見せるという意味があります。
もちろん、異動して合わない場合もありますから、その場合には相談をし再度異動を検討してもらう、もしくは転職する形へと進んでいくでしょう。
転職をする場合は、異動に対して拒否しても強行される体制に不満を抱えるわけですから、その環境下では長く働くことは難しいと判断するのと、たとえ一度回避できたとしても、また異動の話が出る可能性は残り、しこりの残ったままということになりかねません。
そうした環境を脱するために、転職をする選択もあります。
病院に居づらくなった時の対処
異動に関して衝突があるとどうしても職場に居づらい雰囲気になってしまったり、周りからの目が気になったりと続けていくことが難しくなってしまう場合もあります。
そのような場合に続けることひとつの手段ですが、環境を変えることも方法です。
転職する
いきなり転職とはならないでしょうが、行き場のない感情を解決するために環境を変えたいと思う人が多いと思います。
今の職場に居づらいとなってしまっては、毎日の勤務が苦痛でストレスにさらされながら働くことになりかねません。
解決しようにも、周りからの印象がそう簡単に変わるとは考えにくいですし、さらに異動するとなっても「何か言って変えてもらったんでしょ」など変な憶測で真意を受け取ろうとしない人もいるかもしれません。
そうした場合に頑張って今の部署・施設で働き続ける価値はないといえます。
あなたを必要とする場所はいくらでもありますし、適した環境というものが存在するわけですから、ひとつに固執する必要はまったくありません。
嫌なことから逃げているように感じる人もいるかもしれませんが、無理して働き続けることは短期的にはできるかもしれませんが、長期的には身体的・精神的にも難しいと誰でもわかると思います。
つまり、始まりは些細なことだったかもしれませんが、そのまま放っておくことで取り返しのつかないことになりかねないことを直感的に感じているので、その感性を信じて行動に移すことは大切だと思います。
看護師の職場異動拒否まとめ
いかがだったでしょうか?
異動を拒否することは、現実的に困難な場合が多いですが、自分をうやむやにして無理するよりも、行動を起こすことで納得した形で働くことができると思います。
また続けることが難しい状況になっても、看護師を必要としている場所はたくさんありますから、悲観する必要はまったくありません。
むしろ新しい環境で、自分のやりたかった看護ができる可能性を見出せるので、何事にも前向きに取り組んでみてください。