医師と看護師に感謝 新型コロナ感染者の治療現場
新型コロナウイルスが流行している現在、その感染者が来院や入院している医療現場で働くことを余儀なくされている医療従事者も多いことでしょう。
今の時点では、ウイルスに感染した際のワクチンもないため、できれば感染者との接触は避けたいというのが本音なのは当然です。
しかし一方で、医師や看護師などの医療従事者はなくてはならない存在で、感染者をはじめとするたくさんの人から感謝されています。
この記事を読みながら、新型コロナウイルスの世界的蔓延に対して看護師のあなたがどのように向き合っていけば良いのか、考えていただけたらと思います。
医療従事者はたくさんの人から感謝されている
慌ただしく医療現場で働いている時は、患者さんなどからの感謝の気持ちを実感することは、多くはないかもしれません。
コロナ感染というリスクを目の前にしながら、どうしてこんなにも必死になって働かないといけないんだという気持ちになることもあるかもしれませんね。
ですが、コロナ感染流行という危機に対処していくためには、医療従事者の力が必要不可欠であることは違いありません。
実感することは少ないかもしれませんが、多くの方が医療従事者に感謝しているのです。
ツイッターでは、コロナウイルスの蔓延に伴い働く医療従事者たちを応援する言葉が日々投稿されています。
また、たくさんの人が動画配信などを通して、医療従事者を応援するメッセージを積極的に配信し、国民からの感謝の気持ちがしっかりと届くような働きかけをしています。
現在日本では、コロナ感染の流行に伴い、医療現場で働く人に対しての偏見や差別が少なからず目立っているようです。
コロナ感染者を受け入れた病院で勤務する看護師の子どもは、保育園の受け入れを拒否されたり、友だちから仲間外れにされたりという事例もあります。
病院で働いているというだけで、周りの人からあからさまに嫌な顔をされて、不快に感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
しかし、本来はこのような状況の中で自身も感染するリスクを負いながらも働いている医療従事者は、感謝されるべき存在です。
フランスなどのヨーロッパなどでは、毎日定刻になると人々が窓を開け、コロナ感染の医療現場で働く人たちに対するエールを、拍手や歌で贈るといった社会現象もあるほどです。
人からの感謝の気持ちは目に見えるものではないので、なかなか実感できないことも多いでしょう。
そのため、働くことに対してのモチベーションが低下してしまうこともあるかと思います。
しかし、実際には目に見えないところでたくさんの人が医療従事者に感謝しているのです。
働くことが辛くなった時は、ぜひそのことを思い出していただきたいと思います。
自分自身をコロナ感染から守るためにできることは何?
コロナ感染者の医療現場で働くことで、当然自分自身もそれに感染してしまうリスクは高くなってしまいます。
それを未然に防ぐためには、次のような自己管理をいつも以上に徹底するようにしましょう。
充分な睡眠をとる
夜勤後などは睡眠不足のため、いつもより免疫力が低下しています。
仕事中のハイなテンションから抜けきれなくて、変に目がさえてしまうこともあるかもしれません。
しかし、夜勤後の体は大変疲れているはずです。
無理をせず意識して体を休めるようにしましょう。
また、女性は生理前も免疫力が低下するメカニズムにあります。
そのため、自分の生理周期をしっかりと把握して、生理前は睡眠などの休息をたっぷりと取るように心がけましょう。
規則正しい食生活を心がける
コロナなどのウイルス感染を予防するためには、普段の食事にもいつも以上に気を付ける必要があります。
暴飲暴食は胃腸の乱れを引き起こし免疫力の低下につながります。
規則正しい食生活を心がけるようにしましょう。
その他にも、納豆やヨーグルトなどの発酵食品は免疫力を高めるために有効です。
調理の必要がないため、忙しくても簡単に食べられる物でもあるので、冷蔵庫に常備しておいて積極的に食生活に取り入れると良いですね。
自分自身が媒体となって家族に移してしまうことを防ぐ
自分自身の身を守ると同時に、家族などの身近な人にウイルスを運んでしまわないように配慮することも大切です。
小さな子どもがいる方や病気などで免疫力が低下している人が同居家族にいる場合は、より意識して自分が媒体となることを回避しましょう。
実際に、1歳未満などの乳児は免疫力がしっかりと整っていないため、ちょっとしたことが引き金で様々な感染症を発症しやすいものです。
また、年齢が幼いほどコロナ感染に伴う症状が重篤化しやすいという現状が明らかになっているのも事実です。
医療現場で働いている以上、自分だけでなく家族などの身近な人にも感染のリスクがあることをしっかりと自覚しましょう。
そして、「職場から帰宅後は手洗いうがいなどをすぐに行う」「仕事中に身に着けていた衣類や文房具などの小物などは、できる限り自宅に持ち込まない」などの対策を徹底することが大切ですね。
妊娠中やその可能性がある方は早めに職場に伝える
自分自身が妊娠していたりその可能性があったりする場合もまた、より一層注意する必要があります。
妊娠中は通常よりも免疫力が低下した状態にあります。
また、実際に感染症にかかってしまった場合は、使用できない薬も多いため治療も困難です。
その上、お腹の中の子どもに何か支障を来してしまうリスクも多いに考えられます。
このように妊娠中のコロナ感染に伴うリスクは多大です。
そのため、妊娠していることや妊娠の可能性があるという事実を早めに職場の上司に伝えましょう。
上司には部下を守る義務があるので、きちんとした理由があるならコロナ感染者やその疑いのある患者の担当は、免除してもらえるはずです。
職場の忙しさなどが気になり、自分だけ特別な待遇を受けることを遠慮してしまう人も中にはいるでしょう。
しかし、時には自分の意見を主張することも大切です。
妊娠中にお腹の中の子どもを守ることができるのは母親だけなので、何よりもそれを自覚しましょう。
仕事を大切に 自分も大切に
治療法が確立されていなくて、症状が重篤化することも珍しくないコロナウイルスに怯えながら仕事をしている看護師さんも多いはずです。
しかし、このような状況において、医療従事者として働く一人ひとりがなくてはならない大切な存在です。
また、実際にたくさんの人から医師や看護師などの医療従事者に対する感謝の声が発せられています。
それらは日常的には目には見えないものなので、具体的に実感することは少ないかもしれませんが事実です。
ですが、いくら看護師の仕事に患者を守る義務があるとはいっても、それ以前に自分自身や自分の家族の生活を第一に重んじる権利もあります。
場合によっては自分の意見をしっかりと主張して、身を守ることも必要です。
仕事を行う上での責任感はもちろん大切ですが、自分自身や自分の家族のことも大切にしてくださいね。