看護師2年目だけど、辞めたいと考えている看護師はたくさんいます。
「1年目のようなフォローがなくなり、先輩に容赦なくミスを怒られる」
「自分は看護師に向いていないのかもしれない」
「任される業務量が一気に増えて残業ばかり」
「やりたい領域がみつかったけど、今の職場にはない」
こういった理由から、2年目でも転職を考えているようです。
今回は、後悔しない転職方法について解説していきたいと思います。
看護師2年目なのに辞めたい!後悔しない転職方法とは?
自分が大切にしていることを明確に
看護師2年目というと、看護師業界の中では、まだまだ経験不足とみなされるでしょう。
けれど、多くの2年目看護師は20歳代前半で、すでに立派な社会人ですね。あなたはこれまで看護師になるために一生懸命勉強し、看護師になったあともひたすら働いてきたことでしょう。
いま、「このまま働いていていいのか」という疑問が出てきたことは素晴らしいことだと思います。多くの人が、そうした疑問を抱きつつも、毎日の仕事や勉強で紛らわして過ごしています。
看護師として以上に、一人の人間として、どんな風に生きていきたいのか、自分は人生で何を大切にしていくのかということを考え、転職に反映させていくことは、あなたの人生にとってよいことだと思います。
しばしば、3年は我慢しなさいとか、2年目で辞めたら次の転職に不利といったことが言われます。
それはたしかにある面では真実です。
看護師として管理者になっている人の多くは、辛いことも我慢し、耐えてきた人たちばかり。
その結果、スキルアップし、昇進して今の地位を築いているのですから、我慢を推奨するのは当然ですし、転職先の面接者もまた、同様に思いがちです。
あなたが2年目だから実際に力量が不足しているとか、していないということではなく、多くの管理者は、自分たちの経験上、そのように見てしまうし、あなたもそうみられているということを認識しておくことが大切です。
でも、だから我慢した方がいいという話ではありません。
看護師経験何年目だろうが、辞めたいと思った時がチャンスなのです。
あなたにとって、大切なことを決めましょう。別に看護師を辞めることを勧めているわけではないですよ。
看護師としてどんな風に働きたいのか、そのためにどんな職場で働きたいのかを具体的にイメージしていきます。
少々現実的じゃなくても構いません。あなたにとっての理想を描いていきましょう。
情報収集
看護師の場合、就職先に困ることはあまりないので、ついなんとなくで最初の就職先を決めてしまいがちです。
あるいは、病院や自治体から奨学金を借りている人は、その条件として決められた病院で働いている人もいるでしょう。
その際、働く条件について詳しく調べたり、他の職場と比較したりということはあまりしていないのではないでしょうか。
ですが、転職となると、今度は情報収集をしっかりしていきましょう。
そもそも、転職にいたった背景には、その職場自体があなたの希望の働き方や考えとあっていなかったのかもしれません。
そうであればなおさら、自分にあった病院や施設を探す必要があります。
でも、ただやみくもに情報をとっても時間がかかるばかりですよね。
どこで情報をとったらいいのかと、インターネットの大海に溺れてしまうかもしれません。
そういうときは、大手の看護師転職紹介サイトに登録して、自分が必要な情報を手に入れるのが効率的。
情報は、たくさんあるところからもらえばいいと思います。
大切なことは、最初の項目でお伝えしたように、あなた自身が大切にしている基準です。
その基準があれば、たくさんの情報のなかから、あなたにとって必要な情報を選び出すことができます。
ただし、そうやって選んだ候補先は、インターネットの情報や転職サイトのコンサルタントからもらう情報だけではなく、実際に足を運んで見学する方がいいです。
現場に触れてみて、ここでほんとに働きたいかをよく考えてみましょう。
また、収入や休日、教育・研修体制、福利厚生など働きやすさにつながる具体的な項目についても十分に比較検討していきましょう。
退職準備
退職準備は、できるだけ卒なく進めていきたいですね。
看護師のネットワークは広く、世間は狭いので、転職先でも前職のうわさが伝わることがあります。
公式に問い合わせることはなくても、ちょっとしたつながりからあなたの情報が伝わることはよくあること。
特に同じ医療圏域で転職する場合は、情報は筒抜けであると考え、最後まで気を抜かず、退職準備をしておくことは、転職成功のためにも大切であるといえます。
退職手続きの進め方については、転職サイトのコンサルタントの助言に従って大きな問題はないと思います。
基本的には、退職の意向は、早めに上司に伝えることです。
退職届の提出は、法的には14日前まで、就業規則などでは1カ月前までと規定されていることが多いと思います。
しかし、勤務調整などを考えると、もっと早い段階で意向だけでも伝えた方がいいでしょう。
ただし、なんとなく伝えると、遺留されてずるずると退職時期が延びたりすることがあるので、退職希望日や退職理由などをきちんと準備してから伝えます。
不安や共感を求めたい思いから同僚や友人に相談したい人もいると思いますが、少なくとも上司に報告するまでは公にしない方がいいと思います。
つまり休憩室などで話さない方がいいでしょう。
それは上司の信頼を失う行為であり、多くの場合、同僚もいい気はしないでしょう。
看護師の2年目の転職まとめ
2年目の転職方法について解説してきました。
2年目特有の状況もありますが、基本的には同じです。
自分の基準を明確にしていくこと、その基準に見合う職場をしっかり探し、本当に合っているか評価していくこと、現職場は、後を濁さず退職していくことです。
楽しい看護師ライフを送るためにがんばってください。
応援しています!