看護師のみなさま、日々の業務おつかれさまです。
みなさんの職場でもわがままな患者対応をすることはありますか。
病気で入院している患者さんには、多少のわがままも聞いてあげる看護師でも、度を超したわがままにはうんざりしてしまいますよね。
今回は、そんなわがままな患者の例を紹介し、対応方法を紹介したいと思います。
わがままな患者はどこにでもいる!うまく交わして切り替える方法!
とにかく自由奔放タイプ
このタイプはとにかく自由です。
タバコを吸うやら、酒を飲むやら、彼女を連れ込むやら、勝手に外出するやら、それだけで強制退院ものですが、本人はどこ吹く風です。
どうして入院になっているか理解しているのかも怪しいその勝手気ままさは、むしろ学ぶべきだなと思います。
対応方法とはしては、医師と相談して早急に退院してもらうよう取り計らうことですが、こういうタイプの患者さんに限って、退院すると路頭に迷うような人が少なくありません。
結果的に入院が長期化してしまいがちな患者さんです。
気のいい人も多いですから、危険なことは辞めてもらい、穏便に過ごしてもらえるよう取り計らう必要があるでしょう。
看護師を見下すタイプ
このタイプは、看護師を一段下に見ていますので、看護師の見解には聞く耳を持たず、やたら医者を呼びつけるよう指示してきます。
過去に看護師によほど辛い目に合わされたのかわかりませんが、看護師のやることなすこと不信感でいっぱいです。
点滴などの医療処置は看護師にはやらせなかったり、看護師からみたら些細なことを、大げさに言い立てたりします。
本人からすれば、不安もあるのかもしれませんが、その言動の一つひとつが癪に障ります。
このタイプには、とにかく隙をみせないことです。
普段は、医師の指示のなかでも看護師判断で柔軟に対応するものもありますが、厳密に行います。
薬剤投与時間を遅らせない、薬剤の内容や投与方法等についての知識を頭に入れておくなど、基本的なことですが、ついついあやふやなままになりがちなことを、決して抜かさないようにしましょう。
また、実施した処置やケアに対して、患者がどのような言動をとったかについても記録に残しておきましょう。
傍若無人タイプ
このタイプは、とにかく被害が大きいのが特徴です。
看護師に対して大声で威嚇する、実際に暴力をふるう、物を壊すなど自分の意に反することに対しては断固拒否し、暴若無人に振る舞います。
もちろん、せん妄や認知症の行動心理症状とは区別しないといけませんが、とにかく一人で対応しないことです。
場合によっては警備員を呼び、他病棟の応援も必要です。上司にできるだけ早期の対応を依頼しましょう。
強制退院も想定して断固として対応する必要がります。
ただ、意外とちょっとしたことがきっかけになっておとなしくなることもあります。
それが見つかるといいのですが、そのような悠長なことを言ってはいられなくなるタイプです。
いずれにしても要注意なタイプです。
悲劇のヒロインタイプ
このタイプは、自身の境遇を悲観し、悲劇のヒロインのように振る舞うことが特徴です。
たとえば、なんらかの不快症状があった場合、とにかく自分を第一優先に対応してもらおうと、何度もコールを押してきたり、いつまでも看護師を引き留めたりしようとします。
痛みや吐き気などそれ自体は辛い症状で同情に値するものの、あまりにも自己中心的なふるまいには閉口してしまいます。
このタイプには、割り切った対応が必要です。
辛抱強く話を聞いても、無限に時間を取られるだけですので、相手の要望のうち、ポイントを絞って叶え、満足感を確認したら早急にその場をさりましょう。
ムシするでもなく、かかわりをうまく絞ることが大切です。
経験が浅く、優しい看護師ほどこのタイプの術中にはまってしまいますので、経験ある看護師がばさっと対応してあげるなど、チームで協力して乗り切る必要があります。
わがままな患者を4つのタイプにわけて紹介しました。
他にもいろいろなわがままな振る舞いがあると思います。
みなさんは他にどんなわがままな振る舞いを目撃してきたでしょうか。
わがまますぎる患者のふるまいは、目をつぶるのではなく、厳格に対応する必要があります。
一方で、わがままを引き出す看護師の対応のまずさもあることを自覚しなければなりません。
看護師のちょっとした油断や隙をきっかけとして、患者さんのわがままが始まることがありますから、隙を見せないことが大切です。
とはいえ、その隙が患者さんにとっての癒しになったりする場合もあるので、ケースバイケースなのですが。
わがままな患者と看護師の対応まとめ
傾向的に自分勝手な患者が多い地域や病院というのもあります。
中には、セクハラ発言のひどい患者さんもいます。
診療代をなかなか払わない患者さんがいたり、なんともないのに、とりあえず病院に来る高齢者など、困った人々も多様化しています。
病院を選ぶ際には、そうした視点で情報を収集することも、働きやすさにつながるかもしれませんね。
いずれにしても、患者のわがままには自分ひとりで抱え込まず、先輩やチームで相談しながら協力して対応することです。
自分を守りながら、しっかりした看護をやっていきましょう。