子育て中の看護師ママが復職を考えるとき、色々な不安が出てきますよね。
子どもをどこに預けたらいいんだろうとか、熱を出したら途中で抜けられるだろうか、ブランクがあるのにやっていけるだろうかなど不安や疑問がたくさん出てくると思います。
そんなときは子どもが寝静まったときに(なかなかないかもしれませんが)、リラックスして、自分が大切にしたいことを決め、必要な情報をひとつひとつ収集していくことで、多くの不安は解消されていくはずです。
この記事でそのお手伝いがいくらかでもできたらうれしく思います。
看護師ママでの復職は可能?子育てしながらうまくいく働き方
働く目的と、どのくらいの収入があればいいかを決める
夫婦共働きが当たり前になっているとはいえ、いつも一緒にいたママと離れ離れになるのは子どもにとっては大きなイベント。
だからといって、働かない方がいいというわけではなくて、どんな目的で働くかを決めてからでも遅くはありません。
というのも、職場を探す際に、目的がはっきりしていた方が、探しやすいから。
また、子どもにも説明しやすいでしょう。
自身のキャリアの中断を少しでも短くするためだとか、家計の足しにして将来に備えるとか、働く姿を子どもに見せたいとか色々あるでしょう。
なんとなく周りのママ友が働くからとか、周りに勧められたからということではなくて、あなた自身の目的を決めていきましょう。
また、働くにあたって、どの程度の収入が必要かによって、働き方が大きく変わってくる可能性があります。
極端な例でいうと、一人で家計を支えていこうとする場合と、家計の足しにしたい場合とでは全然違いますよね。
子どもとの時間も確保したいですし、どのくらい働けばいいかの目安になりますので、どのくらいの収入があればいいかも目的と一緒に決めていきましょう。
子どもをどこに預けるか、子どもに何かあったときの対応は
働く目的と目標収入が決まれば、候補はぐっと絞られてくるはず。
次はその候補先で子どもをどこに預けるかです。院内保育園があれば助かりますよね。
また近隣の保育園を選ぶにしても、園の行事などいろいろな役割が課せられる保育園よりは、働くママに理解のある保育園がありがたいですね。
とはいえ、特に都市部では保育園不足が深刻ですので、早めの行動が必要になります。
また、子どもが病気になったときにも、職場の理解があって、すぐに帰宅させてくれるようなところだといいですが、かならずしもそうではない場合もありますので、このあたりはシビアに就職先を選ぶ必要があります。
家族の協力体制についても、きちんと話し合っておく必要があるでしょう。
いざというとき、あなたばかりが休むのではなく、夫の協力が得られるか、他の家族に預けられるなどを、なんとなくではなく、真剣に話し合っておきましょう。
病気が長引いてしまう場合には、病児保育の利用もおすすめです。
ブランクで知識や技術に不安を感じるときは
ブランクが長く、医療知識や技術に不安があるときは、都道府県のナースセンターなどに問い合わせ、無料の講習を利用してみてください。
採血など基本的な技術の復習をさせてもらえます。
また、医療機関においても、復職支援の取り組みに積極的な病院もありますので、そうした病院の企画にまずは参加してみて、病院の雰囲気を知るというのもいいでしょう。
また、就職先を選ぶ際に、あまり高度な医療知識を要する施設を選ばないようにしましょう。
急性期病院では、最新の医療知識や技術が求められますし、多忙さや残業の可能性もありますし、休みにくいこともあるかもしれません。
一方で、慢性期病棟やクリニック、高齢者施設などであれば、医療知識はさほど求められません。
とはいえ、そうした職場では逆に看護師数が少なくて、緊急時に帰れなかったり、一人で対応しなければならなかったりする場面もありえます。
ですから、急性期じゃないから楽ということではないのですが、ブランクがあって自信がない方には、こうした選択肢が有力になるかと思います。
いずれにしても、職場のママ看護師への理解と協力は必須です。
子育てとの両立や、研修教育体制などについては、職業紹介サイトや面接などの場面で、きちんと具体的に確認していきましょう。
まとめ
夫婦共働きが当たり前の風潮ですが、実際のところ母業と看護師を両立するのは大変です。職場のママ看護師は、働いていた方が気が楽なんていう人もいますが、それほど家事と子育ては大変だということの証でしょう。
働かないでずっと子どもといることでノイローゼになりそうというママ看護師もいました。そういう意味では、適度に働いて、社会と接しておくことはママの心によいこともたくさんあります。子どもも、働くママをきっとかっこいいと思うことでしょう。
どうぞ無理をせず、あなたらしく働き、子育てとしっかり両立できる素敵な職場がみつかることを願ってやみません。