看護師にとって転職は多くの人が経験するものですが、いざ自分が転職をしようとなると、いろいろと不安が湧いてきますよね。
そこで今回は、いくつかの体験談を紹介したいと思います。
最初は私自身の転職経験をお伝えします。
これが聞きたい!看護師転職体験談を教えます!
看護師転職体験談:退職の意向を伝える
私は、400床ほどの急性期病院のHCUに4年間ほど勤めていましたが、家族の事情により退職することになりました。
上司から将来の管理職向けの研修を勧められていた関係もあり、退職の意向を退職する1年前に伝えました。
たしか、病棟会議の後に、師長と主任が一緒にいた所だったのですが、他のスタッフはいなかったので、改まった口調で伝えました。
随分驚いた様子で、「まあ、まだ先のことだから、ゆっくり考えた方がいいよ」と言われ、管理職向けの研修はキャンセルすることになりました。
それから1年間を通して、何度師長と面接し、やはり意思が変わらないということで、翌年3月一杯で退職しました。
最後にせめて6月まで在職できないかと言われましたが、引っ越しと、新しい職場の都合からお断りしました。
私にとって、最初に勤めた職場でしたが、給料はよいとはいえませんが、アットホームな職場で居心地がよかったので後ろ髪が引かれる思いもありましたし、幸い、退職するということで嫌がらせを受けることもありませんでした。
看護師転職体験談:転職活動について
退職の意向は早々と伝えたものの、転職活動は11月から始めました。
なかなかふん切りが付かなかったのですが、ある大手の転職紹介サイトに登録しました。
そのサイトに決めた理由はなんとなくでした。
引っ越し先が県外で、その土地の事情が分からなかったので、紹介サイトを利用した方がいいと思ったのはあります。
登録するとすぐに電話をすることになり、あっという間にいくつかの候補病院を紹介してくれました。
担当者は、すぐに病院見学と面接日を設定しようとしてきたので、少し強引な印象を受けましたが、あの時の私にはちょうどよかったかもしれません。
面接日の前には、履歴書の確認や、面接練習まで電話でしてくれましたし、どちらの病院がよいか悩んでいるときには、担当者個人の考えを聞かせてくれて参考になりました。
看護師転職体験談:見学と面接
結局、面接する病院は2か所にしぼり、遠方なので同じ日に見学と面接を行うことになりました。
最初に行った病院は、給与の良い病院でしたが、施設見学した際に、直感的にいやな感じがしました。
看護部長との面談もあまりよい印象を受けませんでした。
給与だけであれば、こちらの病院を選ぶべきでしたが、見学時のいやな感じがどうしても気になりました。
次に行った病院は、明るい雰囲気で、面接もしっかりしたもので、私が一応希望していた病棟(急性期病棟)の師長とも時間をかけて話をする機会を作ってくれました。
この二つの面接から、私は後者の病院に転職することに決めました。
直前まで悩んでいましたが、実際に見学したことで直感を信じることにしました。
看護師転職体験談:転職後
転職後同じ部署で5年ほど働いています。
決してバラ色の職場とはいえず、色々な不満を抱えていますが、もう辞めるというほどには至っていません。
でも、もし今もう一度同じ選択をすることになったら、悩ましい所です。
雰囲気も大切ですが、給与もそれと同等に大切です。また、そもそも、その二つの病院に絞っていたかもわかりません。
転職サイトで紹介を受けるといっても、結局は自分自身の価値観や希望に沿って紹介を受けるわけですから、その時点で考慮していないことや、見えていないことは、基本的には紹介サイトの担当者も説明はしてくれません。
いまなら、もう少し別の働き方や、働き場所を検討したと思います。
看護師転職体験談:友人の転職経験紹介
さいごに友人の転職経験を簡単に紹介しておきます。
20歳代のAさんは看護師3年目で、彼氏の転勤に合わせて県外から引っ越してきて、私の勤める病院に就職しました。
経験は浅かったのですが、急性期病院で働いていたため、すぐに慣れて馴染んでいました。
入職して2年目に、大きな病棟再編があり、Aさんの病棟はずいぶん忙しくなりました。
看護助手も減り、残業や夜勤の負担も増えました。
みんなの不満が高まっているにも関わらず、師長は有効な対策をとってくれないようにスタッフの目には映っていました。
おまけに、ある時師長が、「残業が多いの、はやる気がないからだ」といった趣旨の発言をしたので、スタッフは憤慨しました。
折しもAさんは彼氏との関係が終了したこともあり、再び転職サイトに登録し、関東の病院に転職していきました。
今は、新しい病院で充実した毎日を送っているとのことです。
もう一人紹介しておきます。
30歳代のBさんは、シングルマザーで日勤だけの常勤看護師でした。
とても有能な人で、看護学生の実習指導は数年担当していました。
ただ、Bさんにはひどい頭痛を抱えていて、本当にいつもつらそうでした。
仕事のストレスも影響していたのかもしれません。
Bさんは個人的なつてで看護学校の教員に転職していかれました。
こうして同僚や友人たちの転職経過を振り返ってみると、大学の助手や企業内看護師、検診センター、派遣看護師、大学院進学など多彩な進路に進んでいます。
もちろん、他の病院に転職した人も多いです。
看護師の転職体験談まとめ
転職に至った理由も、仕事のきつさや身体的な都合、ライフイベントなど様々ですが、きっかけとなったのは、上司への信頼の失墜だったケースが多いような気もします。
看護師業界でいつも気持ちよく働いていくのはなかなか大変ですが、みなさんの転職が成功し、充実した看護師ライフを送られることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。