看護師の職場復帰に不安をもたれている人は多いと思います。ブランクが年単位であるとなおさら心配でしょう。
忙しい病棟で働いていた人であれば、知識や技術、体力、家庭との両立など心配されると思います。
とはいえ、看護師と言う貴重な免許を活用しないのはご自身にとっても、世の中のためにももったいないですよね。
この記事では、再就職、職場復帰で成功する方法を解説していきたいと思います。
看護師の職場復帰は不安だらけ?再就職で成功する方法
看護師の職場復帰 知識・技術についての不安への対策
心配されている通り、医療技術と知識はどんどん更新されているので、たとえば5年現場から離れていただけでも結構変わっていることがあると思いますし、大規模病院ではその傾向がより顕著でしょう。
とはいえ、一定年数現役看護師として働いた経験をお持ちなのであれば、看護のエッセンスは変わりませんのでなんとかなると思います。
というのも、あらゆる面での医療知識はかならずしも求められるわけではないからです。
就職する診療科の分野について復習することである程度カバーできます。
最近ではスマホのアプリなどを使って無料でも知識を習得できますので、ぜひ活用してみてください。
就職先を選ぶ際にも、まずは、自分が以前にいた診療科や得意な分野で探してみるのがよいでしょう。
この段階でいきなり経験したことのない救急やICUなどに挑戦するのは、おすすめできません。
また、注射や採血、救急蘇生法など基本的な技術だけれど、復習したい項目については看護協会などで無料のセミナーを開催しているので、問い合わせてみましょう。
看護師の職場復帰 家庭と仕事の両立への対策
結婚・出産などを機に退職後に職場復帰をしようとしているお母さん看護師にとっては、家庭との両立が大きなテーマになると思います。
各家庭で様々な事情があるとは思いますが、基本的にはご家族で事前によく話し合っておくのがよいでしょう。
というのも、やはりブランクがあってからの復職となると、身心への負担は大きく、頑張り屋のお母さんでも今まで通りの家事もこなし、仕事もこなしということは時間的にも体力的にも難しくなります。
逆に無理をして体を壊しては元も子もありません。
お母さんが働く姿を子どもに見せることは、とても良いことですが、そのことによって起こる影響を子どもにも説明してあげてください。
夫との家事の分担の見直しも可能であればぜひやった方がいいですし、手抜きできることは手抜きしていくという精神も大切です。
仕事選びにおいても、家庭と両立できるかという点は非常に重要です。
いくらやりがいのある仕事でも、残業が多かったり、あまりに緊張感が高く、厳しい職場では支障を来したりするかもしれません。
看護師の復帰 職場選びのポイント
以上の2点を踏まえて、職場選びのポイントを解説していきます。
子育て世代への理解と具体的なバックアップ体制があるか
子どもは急に熱を出しますし、そうなれば仕事は休まないといけなかったり、途中で帰宅する必要がでてきます。
そうしたときに、気楽に申し出られるかどうかは働きやすさに大きく影響しますよね。
今の時代、口では子育て世代に協力的なことは言われると思いますが、実際に入ってみると、休みにくい雰囲気だったということもありえますので、就職する前に、具体的に確認した方がいいでしょう。
同じようなお母さん看護師が複数働いているかを聞くのもいいかもしれません。
院内保育園を設けている病院も少なくないと思いますが、実際利用してみると、融通が利かない保育園もあると聞きます。
単に院内保育園があるから安心というだけでなく、実際にどのように利用できるのかつっこんで確認していくことが大切です。
教育・研修は充実しているか
ブランクがあることで、知識・技術に不安はありますし、新しい職場でやり方も違うと思います。
たしかに、新卒ではないので、ある程度の即戦力としてみられるのは仕方ないとは思いますが、チューターなどフォローしてくれる担当者がつくかや、教育研修体制が保障されているかは大切な部分です。
ブランクのある看護師を活用しようとしているか
ブランクがあるとはいえ、看護師として働いてきて、その後主婦としての経験を積み重ねてきたお母さん看護師は、看護師としてのキャリアは中断しているものの、人間的な経験は高く、それは看護の実践に必ず活きてくるものだと思います。
とはいえ、それを病院側が理解せず、単なる労働力としてみなすならば、経験を活かしたくても活かせないでしょう。
そうした部分は、やはり病院や施設の理念や方針と、実際に見学などを通して観察し自分に合うかどうかを評価していく必要があります。
まとめ
ブランクがあるということで、不安になっている人は多いと思います。
たしかに、ブランクを埋めるために、知識を補強したり、情報収集をしたり色々大変なことはあると思います。
でも、同時に、ブランクの間に経験したことは必ず看護実践に役立ちます。ぜひ自信をもって、自分にあった再就職先を見つけられることを願っています。