看護師1年目はつらいことが多くて辞めたくなりますよね。
この記事を見てくださっている方は、新人看護師で退職を考えている方が多いかもしれません。
辞めたいけど、本当にいいのだろうか、どうしたらいいのだろうかと思い悩んでいる方が、ご自分の気持ちを整理する一助になることを願ってこの記事を書きました。
新人看護師が辞めたい時期は?タイミングをみて辞める方法とは?
辞めたくなる時期
新人だろうが、ベテランだろうが、辞めたいときは辞めたいものです。
なぜ辞めたいのか聞かれても、とにかく辞めたいとしか言えないことも多いです。
自分に余裕があれば、色々検討して辞めることもできますが、新人看護師が辞めたいと思うときは、それどころではないのではないでしょうか。
それでも、参考までに、新人にとって、辞めたくなる時期を整理してみます。
①入職直後
入職と同時に辞めたくなる場合もあります。
社会人として組織で働いていくことに強烈な拒否反応がでることがあります。
②独り立ち後
オリエンテーションが終わり、先輩の後ろについて業務を見学し、やり方を一通り学んだあとは自分一人で動かなくてはなりません。
もちろん、先輩の監視下ではありますが、自分で情報を整理し行動しなければならない責任の重さや、指導する先輩のプレッシャーによるストレスから辞めたくなりがちです。
③夜勤開始
日勤業務に慣れてくるといよいよ夜勤です。
夜中に働くという未体験に対する緊張や、日勤より多くの患者を担当しなければならないプレッシャーは、日勤業務より大きいでしょう。
その責任の重さに耐えられず辞めたいと思うことがあります。
あるいは、少人数での勤務になるため、先輩もピリピリすることがあり、指導がきつく、過剰になることもあるでしょう。
そういう場合は非常につらい気持ちになります。
④ミスをして
徐々に自分でできることが増えていき、自信もつくかつかないかくらいのタイミングで、大抵ミスをします。
いわゆるインシデントやアクシデントが起こります。
処置を忘れて先輩に指導されるのも辛いですが、患者に影響が出てしまった場合は、非常に辛い思いをします。
何より自責の念でつぶされてしまいそうになるでしょう。
自分は看護師に向いていないと思い詰める人も中にはいるかもしれません。
辞めたいときにするとよいこと
①自分を責めない
せっかく苦労してなった看護師資格にもかかわらず、就職して1年経たずに職場を辞めるということについて、上司や親などが辞めないように説得するかもしれません。
あなた自身も本当は、辞めない方がいいと思うかもしれません。
ですが、実際問題として看護師の仕事を辞めたくなる要素はたくさんあります。
長時間労働、重すぎる責任、閉鎖的な人間関係、医師との上下関係、記憶すべき大量の業務内容、さばかなければならない多重課題。
常に人手不足で、落ち着かない雰囲気、割に合わない給与など、挙げればきりがないほどの環境要因があります。
新人なのに辞めるなんて忍耐力がないとか常識がないとか、属人的な理由で責められるかもしれないし、何よりあなた自身が、自分に対してそうした言葉を突き刺すかもしれません。
でも、それはやめた方がいいです。
あなたが辞めたくなったのは、環境が悪いせいである可能性が非常に高いからです。
繰り返しますが、あなたが辞めたく思うことは、責められるべきことではありません。
たとえ、そのように言ってくる人がいたとしても、あなたが、あなた自身に向けて絶対に言わないであげてほしいです。
②規則正しく暮らす
長時間労働や夜勤や勉強でなかなか難しいかもしれませんが、できるかぎり規則正しく生活してください。
リフレッシュのためにお酒を飲むのもいいですが、ほどほどがよいと思います。
毎日決まった時間でやることや、必ずやることがあると心が安定します。
仕事をするためには心の安定が必要ですし、辞めるにしても冷静な思考が必要です。
それすらできない状態であれば、まずは休職や異動を相談した方がいいと思います。
③転職サイトに登録する
看護師を辞めてしまう前に、別の施設や病院で働いてみるのがよいと思います。
3年経たないと転職に不利と言われますが、かならず転職先はありますし、条件をきちんと考えていけば、思いのほか働きやすい職場がみつかるものです。
看護師専門の大手の転職サイトに登録し、相談してみましょう。
具体的に転職活動が進むと、気持ちが落ち着いてくる場合があります。
辞めるタイミング
まず、次の転職先を決めてからがよいです。
退職後間をあけずに、次の職場に行けるようにした方が気持ちが切れないと思います。
一般的には3か月前くらいには上司(師長)に辞める意向を伝えるのがよいとされています。
ただ、新人で退職する場合、そこまで余裕はないかもしれません。
そういったことは、あらかじめ転職エージェントや、可能なら弁護士事務所などに相談すると確実です。
辞める職場の都合はあまり考慮しなくてもよいです。
余裕があるならシフトの切れ目まで働けると師長は助かりますが、大切なのはあなたの状態なので、ご自分の身体と相談して決めましょう。
新人看護師が辞めたい時期は?タイミングをみて辞める方法まとめ
新人看護師が辞めるのは、色々と大変かもしれませんが、居たくない場所からなるべく早く去ろうとしているあなたの直感は、正しく働いている可能性があります。
思い切って、転職するのも良い方法だと思います。
ご自分の感性を大切にして、充実した人生と、充実した看護師ライフを送っていただければと願っております。