看護師にとって、退職、転職は日常風景です。
看護協会の調べでも、毎年1割以上の看護師が職場を去っているようです。
看護師として働き始めても、様々な不満が出てきます。
この記事を読んでくださっているあなたも、職場への不満や辞めたいという思いを持たれていることかと思います。
看護師をやめるのは何年目?転職のタイミングで最適時期は
辞めたくなる理由
看護の現場はハードです。
何より人間関係が難しいのが特徴ですよね。
チームワークが重視される職場ですので、コミュニケーションを密に取る必要がありますが、苦手な人との仕事は実に苦痛です。
人によっては、苦手な人との夜勤が嫌すぎて胃が痛くなります。
それに加えて、長時間労働や、命を預かる仕事という責任の重さ、そして、給与の低さです。
こういった理由で多くの看護師が職場を辞めることを考えます。
どの施設でも看護師の募集があり、転職コンサルタントも充実しており、転職しやすい職業であることも一因といえるでしょう。
何年目で辞めるのがベストか
個々人の辞めたい理由や辞めたさの程度によることは言うまでもありません。
しかし、一般的に言って初めて転職を経験するなら、4~5年目がベストです。
その理由は、受け入れ側としても、あなた自身にとっても申し分ない時期だからです。
もちろん、2~3年目であってもある程度の技術は身についており、
看護師としてのふるまいも身についていると思います。
しかし、看護師の業務は単に処置や検温だけでなく、新人指導や病棟全体の動きの把握、医師や多職種との連携など多岐にわたりますよね。
それは、一定期間リーダー業務やプリセプター、委員会活動などを経験しないと身につかないものだからです。
それなら経験年数が長ければ長いほどいい、という話じゃないかと思われるかもしれませんが、かならずしもそうではありません。
6年、7年と同じ職場にいると、その病院のやり方が完全にしみついていますから、他のやり方を受け入れにくくなってしまいます。
それに、どんな施設でも対応できる看護の視点と技術は4~5年目までに身についていて、どちらかというと視点が管理職的、もしくは専門領域に特化したものになっていきがちです。
管理手法は施設によって異なるので、かならずしも身につけておく必要はありません。
それに、管理職を目指すならば、転職よりももう少し在籍して管理職としての経験を一定期間積んだ方がいいでしょう。
また、関心が専門的になっていくのは良いことですが、その分選択肢が減ってくるとも言えます。
転職先では必ずしも望んだ専門性を発揮できるかわかりませんし、とりあえず転職先では新人同様にその施設特有の業務を覚えるところから始めないといけないのはコストパフォーマンスが悪いともいえるでしょう。
したがって、4~5年目でより待遇のよい職場を目指したり、キャリアアップを目指したりして転職するというのが最適と言えます。
配慮しておくこと
繰り返しになりますが、4~5年目での転職が最適というのは、あくまでも一般的な考え方であるということです。
1~3年目までの辞めたい理由は、人間関係などがより深刻な悩みがあるかもしれませんので、我慢せずに転職した方が、心機一転して楽しく働ける可能性があります。
また、6年目以降であっても、自分の専門領域がはっきりしている分、転職先のターゲットが絞られ、より待遇がよく、自分の専門性を活かせる施設を見つけやすいともいえます。
ただ、一般的ということは、幅広く共有されている考えということであり、転職紹介業者や転職先の病院担当者なども、先入観として持ちがちだということです。
あなたが4~5年の経験がないからだめだということではありません。
経験年数が浅くても、4~5年目の看護師に期待されている能力を理解し、「自分はここまでならできる、あとは若さややる気などでカバーできる」などのように、アピールしていく上での参考にすればよいのです。
今回、4~5年目の看護師と2年間の幅をもたせたのには、この時期の看護師はやはり将来を期待されているわけで、様々な役割を担っているためです。
後輩指導や看護研究、委員会、リーダーとして活躍しており、途中で放り出せない人も少なくないのではないでしょうか。
転職するにあたっては、できれば、辞める職場と穏便に別れたいものです。
そのためには、今やっている役割をやりきってからの方が望ましいのですし、その経験は転職活動にも活かされると思い、期間に幅を持たせています。
看護師をやめるのは何年目?転職のタイミングで最適時期まとめ
看護師を何年経験したら辞められるだろう、という話は職場でもよく出る話です。
とくに新人時代は、3年は我慢するという考えが広く共有されています。
個々の事情はありますが、共有されている考え方に乗るのは決して悪くはありません。
看護師の転職求人も充実していますし、辞められる側としても納得しやすい時期です。
もし心に余裕があるならば、こうしたことも考慮して転職時期を検討されるとよいかと思い、この記事を書かせてもらいました。
少しでもお役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。