看護師を辞めた後、どうするかというのは悩ましい課題です。
たとえば、結婚のため、子育てのためといった理由で辞めたのであれば、子育てがひと段落したらまた看護師に戻ろうかとなりますし、そこでの課題は家庭との両立でしょう。
しかし、もし、看護師の仕事に嫌気がさして辞めた場合、次どうするかというのは、簡単に見えてくるものではないでしょう。
もちろん、目指すべき道がはっきりしている人は、その道を突き進めばよいですし、この記事も読んでいないと思います。
看護師は辞めたい、でも…、という思いを抱いている人に向けてこの記事を贈りたいと思います。
看護師を辞めた後の就職!転職を成功させる3つの方法とは
年収の高い業種を選ぶ
看護師の年収は一般的な仕事と比べて極めて高いわけではありませんが、もし、あなたが、特に準備することなく別の業種に転職した場合、多くのケースで年収は下がります。
具体的に上げると、事務員やカフェ店員、コールセンター、介護職などは大きく下がるでしょう。
収入が減るのは、精神的に大きなダメージになり得ますので今の仕事がどれほどきついといっても、慎重な判断が必要です。
転職を考える際には、やはり年収が上がる職種に就きたいものです。
もちろん大企業や大学教授、医師、弁護士などの仕事につければわかりやすく年収は急上昇しますが、そこに至るまでの道はとても険しく、あるいはすでに閉ざされている可能性があります。
起業するという手もありますが、これもまたいばらの道だといえます。
したがって、現実的には、転職サイトなどを利用し、相対的に年収の高い業種の中から今より年収が上がりそうな業種、今後伸びそうな業種をピックアップしていきます。
できれば、看護師としてのキャリアが活かせる業種の方が望ましいですが、必須ではありません。
ただし、新しい業種に転職する場合は、情報収集が非常に重要です。
看護師として別の病院に転職するだけなら、おおよその相場がわかりますし、仕事内容も違うとはいえ、予想の範疇でしょう。
しかし、違う業種では、あなたの看護師としての常識は通じません。働き方や、働く人の価値観も違います。
年収で業種を選ぶのはいいのですが、その後には、しっかりと業界研究をし、本当にそこでやっていけるかどうかを十分に検討する必要があるでしょう。
できれば、事前にその業界で働く人と実際に知り合いになり、色々と教えてもらってからでも遅くはありません。
とはいえ、年収が上がり、看護師の嫌な仕事から離れることができれば、あなたの転職は成功したといって差し支えないでしょう。
看護師に戻る
一旦看護師を離れたけれど、時を経て再び看護師として働き始める人も少なくありません。
一つは、先ほど述べた収入の問題です。看護師業界もブラックだが、他の業界はもっとブラックだったと実感して、看護師に戻ってくる人もいます。
一度、看護師から離れたことで色々と視野が広がり、看護師の魅力や可能性に気付くこともできます。
あるいは、最初離れたときにはできなかったことが、一回り成長することでできる場合もあります。
短期的な転職の失敗や成功にこだわらず、自分の思う仕事をどんどんやってみて、それから考えるという形もありだと思います。
いざとなったら看護師に戻ればいいのですから。
すばらしい資格です。
夢中になれる仕事をつくる
最後は、夢中になれる仕事をつくる、です。
あなたの趣味だったり、大好きなことを仕事にしていくというアプローチもあります。
個人的にはこれが一番大切だと思っています。たとえばダンスが好きなのであれば、ダンスを極めていくことで、ファンがつき、最終的には収入源になるかもしれません。
自分の好きなことなのでいくらでもやれますし、余計なことに疲弊する必要がなくなり、精神衛生上非常によいことです。
デメリットは、当面、もしくはずっと収入源にはならない可能性があることでしょうか。
本業はダンサーであり、ダンサーを続けるために、夜は看護師の夜勤バイトを入れて収入を確保するといった働き方も可能です。
あるいは、看護師という仕事のうち、あなたが本当にしたいことのみを追求していくという方向も考えられます。
このように書いている私自身も具体的な職業や業務内容を描いているわけではありません。
忙しいばかりのルーチンワーク、患者より業務優先、ぎすぎすした人間関係、仕事量と釣り合わない収入、こうしたもの排除し、あなたが本当にしたい看護のみをしていったらどんなすばらしいことができるでしょうか。
高い理想を掲げ、本当にやりたいことを追求していくのは、たしかに現実離れしてみえるかもしれませんが、あなたが現在の仕事で感じている不満、怒り、空虚感を本当の意味で解消するためには、一度考えてみる価値はあると思います。
まとめ
看護師を辞めて転職を成功させるというテーマで書いてきました。
今回は、あえて具体的な転職方法ではなく、転職する際に必要な3つの本質的な視点を書いたつもりです。
ひとつ目は転職をする際には、経済的な視点を忘れてはならないということ。
ふたつ目は、看護師という資格の貴重さを再確認するということ、みっつ目は、辞めたくなった背景にある、自分が本当にやりたいことを大切にするということです。
それぞれはぶつかり合うこともあると思いますが、そうであってこそ、考えが深まるものです。
私自身は、転職という機会を、自分の人生について考える貴重な機会だと捉えています。
仕事やストレスなどで大変な時期とは思いますが、少しずつ考えを深めていただけたらと思います。
あなたの転職が成功し、豊かな人生を送られることを心より願っております。