看護師の育休明け復帰に役立つ勉強方法とは?
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看護師が育休明けで職場復帰するとき、知識や技術が新しくなっていて、ついていかれなかったらどうしようと不安になる人は多いと思います。

そんな人に役立つ、勉強方法を紹介していきたいと思います。

看護師の育休明け復帰に役立つ勉強方法とは?

そもそも勉強は必要?

看護師が育休をどのくらいとったか、育休明けで配属される部署は産休前と同じかによってどの程度備えるかが変わると思います。

1年程度の育休で、同じ部署に戻るのであれば、それほど大きな変化はないでしょう。

医療知識というより、細かい業務手順が変わっていることはありますので、スタッフに確認しながら、業務についての知識を更新していく必要はありそうです。

また、部署内の人間関係やパワーバランスが、人事異動や退職などによって変わっていることもあります。

慣れ親しんだ部署であっても、雰囲気ががらっと変わっていることもありますので、始めは慎重に観察していくことをおすすめします。

問題は、数年間の育休取得後の復帰だったり、別の部署に異動になった場合です。

この場合は、やはり勉強が必要となります。

良く知っている診療科なのであれば、実際に働きなら、知識をアップデートしていけばよいと思いますが、事前に一通り専門分野についての本を通読しておくだけでも勘を取り戻す助けになります。

もし、まったく初めての分野なのであれば、基礎的な知識からざっと理解しておくことで、仕事を覚えるときに、理解がしやすくなりますので、やはり、書籍などで勉強しておく方がよいでしょう。

すき間時間を見つける

とはいえ、学生時代や独身時代のように時間の余裕はない中での勉強なので、すき間時間をうまく活用していく必要があります。

スマホのアプリを活用したり、テキストの覚えたい箇所を切り取ったりコピーしておいて、トイレや空き時間に眺めるなども効果的です。

付箋にメモしておいて、台所の壁などに貼っておき、とにかく目につくようにしておくことで、最初は抵抗があっても徐々に慣れてきます。

勉強といっても、テキストの1ページ目から一言一句を覚えていくような勉強はもちろん必要ありません。

看護師としての現場経験がありますから、まずはざっと通読することで、自分の経験と照らし合わせながら、「ああ、あのことね」と思い出したり、確認するような作業になります。

何から手をつけていいかわからない場合

新しい診療科で、なじみがなさすぎて何から手をつけていいかわからないという場合は、その診療科でよく使われる用語を押さえていくのがよいでしょう。

病名や検査、薬剤などは、あたりまえのように略語で会話しますから、それが何を意味しているのかを知っておくことで、混乱を少なくできます。

特に急性期病棟や、医師の介助をすることが多い部署では、役に立つと思います。

そうしたよく出てくる専門用語をリストアップしておき、単に名前を覚えるだけではなく、それが何を意味するかも含めて理解するようにしていきましょう。

看護師のブランクが長い場合

看護師のブランクが5年以上など長期間におよんでいる場合は、看護技術の基礎的な部分から学習しなおした方がよい場合があります。

最新の基礎看護技術のテキストで勉強するのがよいのですが、こうしたテキストは、高額でかなり分厚いので、通読するだけでハードルが高かったりします。

ブランクが長い場合は、都道府県ナースセンター(都道府県の看護協会会館に併設されていることが多い)に問い合わせてみることをおすすめします。

復職支援のサービスがあり、座学と実技研修が用意されていますので、とりあえずここを利用して、自分が働いていた時との差を確認した方が効率よく学習できると思います。

看護技術や知識には大きく変わっている部分もあれば、あまり変わっていない部分もあります。

そうした情報は、本ではわかりにくく、現場に行ってみないとわからない部分ですので、ぜひ利用してみてください。実技研修で訪問した病院と思いのほかマッチングして、そのまま就職されるケースも少なくないようです。

まとめ

育休明けとはいえ、まだまだ子育て真っ最中のなかで勉強するのは大変なことだと思います。

時間が限られている分、効率的に、必要な知識を吸収していきましょう

大変ですが、こうして改めて勉強する機会は、よい面もあります。

現場で忙しく働いていると、逆に経験に頼りがちになり、あまり勉強しなくなる人も少なくありません。

育休明けというハンデを活かして、まとまった知識を身につけていくことで、逆に現場看護師より知識を整理して覚えられる可能性もあります。

現場復帰すれば、教育に携わる機会もでてくるでしょうし、身につけた知識はかならず役に立ちますので、無理せず効率的にがんばってください。

復帰時点で完璧にしておく必要はなくて、現場スタッフに聞きながら少しずつ知識を増やしていく形が前提になりますので、気負わず、楽しく知識を身につけてくださいね。

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