看護師経験2年目を迎えているのに「仕事ができない」と落ち込んでいる方は少なくないようです。
私は、病棟経験9年目の看護師です。
急性期病棟を中心に働いてきました。
この記事では、看護師2年目を迎えているみなさんへむけて書いていきます。
先日も、2年目の後輩から以下のような悩みを聞きました。
看護師2年目だけど仕事できない!諦めない方法を教えます!
看護師2年目に諦めないためには?
他の同期は、委員会活動を始めていて、仕事で差がつけられているような気がします。
自分だけ置いてけぼりになっているんじゃないかと思うととても不安。
自分は仕事もできないし、看護師に向いていないんじゃないかと思います。
私の部署には3人の2年目看護師がおり、2人は今年から委員会活動を任され、この相談してきた一人も委員会活動ではありませんが、ちゃんと役割を与えられています。
けれど、こうして他の2人と比べてしまい、劣等感に苛まれているようです。
とりわけ仕事ができないという風にはみえません。
新人と比べれば一目瞭然で、1年間の成長を感じますし、若いだけあってテキパキと動き、職場は助かっています。
もちろん、まだ2年目なので、色々と課題はありますが、がんばって働いているなあとみていたのですが、心のなかでは大変悩んでいたようです。
経験年数を重ねていくと、新人時代の記憶がかすんできますので、悩みを聞かせてもらって、はっとさせられました。
この2年目看護師に私が伝えたのは以下の3点です。
① 比べるなら過去の自分と比べること
② どんな看護師になりたいかをイメージすること
③ いまできることに集中すること
どういうことか説明していきます。
比べるなら過去の自分と比べること
一般的にいって、人と自分を比べることは意味のないことです。
たしかに,職場で、あの人はできる、この人はできないといった無節操な評価を下す人はいます。そうした陰口が聞こえて傷つく人もいるでしょう。
しかし、それは〇と△の優劣をつけるようなものです。
同じ規格の商品であれば、不良品は除去することができますが、人間は商品ではないのでそういうことはできません。
比べられるとすれば、過去の自分と今の自分くらいでしょう。
過去の自分、すなわち、1年前の自分と今の自分と比べてみてください。そうすれば、かならず成長しているはずです。
1カ月前と比べても、確実に経験値を増やしているはずです。
比べても意味のないもの同士を比べて落ち込むのはばかばかしくないですか。過去の自分と今の自分をしっかり比べて、自信をつけてください。
どんな看護師になりたいかをイメージすること
「仕事ができない」という考えに囚われてはいけません。
たしかに、自分の課題を認識するのは大切。
しかし、「仕事ができない」から自分はダメだとか、劣っていると思い、落ち込んでいても仕方がありません。
そう思ったところで、現状をぐるぐるループするだけです。
そうではなくて、自分がどのような看護師になりたいのか、今一度確認しましょう。
おそらく学生や新人のときにはあったはずです。
実際の業務に追われ、看護の現場の現実に浸るなかで忘れてしまっている、理想を思い出してください。
そして、その理想に一歩でも近づけているかを日々の仕事のなかで観察してください。
肩肘は張らないでください。仕事の終わりでもいいので、リラックスして、その日の仕事のなかで、理想に近づくものがあったかをゆっくりみつめてみてください。
いまできることに集中する
あなたが介入できるのは、今この瞬間しかありません。
過去は動かせませんし、未来もまだ来ていません。いまこの瞬間にできることに集中してください。
「仕事ができない」と嘆くのは、動かしようのない過去ばかりみつめることです。
あなたが暇なら、そうやって過去を嘆いていればいいですが、動かせない過去を悔いたところで仕方ないですよね。
いまできることに集中していけば、自然とあなたの能力は伸びていくでしょう。
看護師2年目だけど仕事できない!諦めない方法まとめ
すこし哲学的でわかりにくかったかもしれません。
2年目といっても、まだまだ余裕がなくて辛い日々かもしれませんが、少し自分を遠くから見つめてみる習慣をもつのはよいことだと思います。
仕事ができないと言いますが、もし、本当に組織が求める業務が遂行できないのであれば、退職を勧められていると思いますよ。
ただ、あなたの悩みはそうではないですね。自分で設定した理想や他人と比べてできてないから、仕事ができないと思っている。
でも、それだと一生「仕事ができない」状態から抜け出せません。
そうではなくて、いまできていること、できていないことをしっかりと見つめ、スモールステップで改善していくこと、それをよく観察することです。
あなたは仕事ができています。2年目看護師は伸び盛りです。
ご自分を信じてあげてください。
あとは見方を変えるだけです。応援しています。